□シエルの部屋
……う……たしかにそれは魅力的だけど、同時にとんでもない罠のような気もする。
だいたい先輩と朝ごはんを食べたら、そのままのんびりとした雰囲気になって学校を休みかねない。
……う……たしかにそれは魅力的だけど、同時にとんでもない罠のような気もする。
だいたい先輩と朝ごはんを食べたら、そのままのんびりとした雰囲気になって学校を休みかねない。
「……えー、悪い予感がするのでパスします。先に行ってますからまた後で会いましょう、先輩」
しゅた、と手を上げて外へと駆け出す。
しゅた、と手を上げて外へと駆け出す。
「ざんねん、逃がしちゃいました」
ちぇっ、と舌打ちする先輩の声を背中にアパートを後にする。
ここから学校まで十分弱。
全力で走れば間に合わないこともない————