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笑う茶碗30

时间: 2019-12-05    进入日语论坛
核心提示:楽しい人間ドック健康診断をやった。路上観察学会はこの人間ドックに一括して行く習慣である。こうすると、人間ドックもけっこう
(单词翻译:双击或拖选)
楽しい人間ドック

健康診断をやった。路上観察学会はこの人間ドックに一括して行く習慣である。こうすると、人間ドックもけっこう楽しい。
去年までは、お医者様も友達だった。その先生から手紙で結果が知らされて注意事項など読むのも、楽しみであったのだ(その手紙の字が、判読がムズかしく、真剣にならないと読めない)。
だが、その先生が亡くなられてしまった。それでこんどは、大きな病院に一括して申し込んで、大の大人が五人そろって、人間ドックに行くことになったのだった。
なんだかツンツルテンの、ジンベイの上だけみたいなお仕着せを着て、みんな、ちょっとタリナイ子みたいなのも楽しい。
身長、体重を測ったら、二センチふえてたとか、あ、オレはへってた、とかベンチに座って話せる。ほかの人はたいがい個人で来てるから、電車に乗ってる時のようにムスッとしているのである。それで、少し小声で話すのだが、そのようにするとなぜだか話をするだけでもスゴク面白い。
「腹囲を測りますっていうからさ」と私はいった。小声。
「なんか、まちがって、勝とうと思っちゃって、おもいっきり出したらさ、そんなに出さなくていいって」
「肺活量測るのに、思いっきり、フンッて最後までふりしぼって下さいっていうじゃない。オレの前の人、フンッて声に出していうんだよ、声は出さなくていいです、あ、ハイハイって、いってるのに声が出ちゃう」
そんなことをいっちゃあ、笑っている。まるで小学生だ。
「オレ、胃部レントゲンの女の人にキラわれたと思うな、ものすごくジャケンなんだ。アバラ骨折れるかと思ったよ、ギューッてさ」
「あ、そおお? すごく親切だったけどなァ、オレには」
「自慢かよ」
「あのさァ、眼底検査、右目と左目全然違う部屋でやってたろ、右派と左派で内紛あるとみたねオレは」
「んなこたないだろ」
「いいやある。あれは内部的に、根深い対立があるな」
「骨密度測るって、ありゃ何だい? あんなことで何がわかるのかね」
「うん、あの係のコはつまんなそうだったな」
「たいしたことないことやらされてるってカンジだった」
「あれはたいしたことないだろ」
「ところでさァ」と、あらたまったりするのもいい。
「検便、どうやった?」
最近の検便というのは、こういうシステムになっている。昔はマッチ箱やメンタムの缶みたいな小さな器に、ちょいと入れてってかたちだったが、今は、便器に水をはじく紙を浮かせておいて、そこに排便し、その大便のあちこちを、浮いてるうちに縦横に楊枝様の棒でこすった上、溶液の入ったプラスチック容器に、フタする要領で溶かし込む、という手順なのだ。
大便を受けるための、水に浮き、使用後は水洗で流せる特殊紙だが、これ、紙だからすこぶる不安定だ。
「あの紙がさあ、浮かせとくと」
「そうそう、沈むんだ」
「おちおちやってらんないだろ」
「そう、あせるよな」
と、ものすごく盛り上がるのだった。検便のために、大の男が大をしながらアセッたり、ビビッたりしてるのだ。アアーッ、沈んじゃう! ど、ど、ど、どうするーッとか騒いでいたのだ。
一人だったら、だまっとくところだが、みんなどうせやってるのだから、すべてありのままに、カミングアウトする。
「オレはねー、説明文のとおりに、まずトイレットペーパーを浮かして、浮力を増しといたところにやったんだけど……」
「ダメだよな、いずれ、こう、かたむいて、今にもテンプクしそうだろ」
「なんとかしたけどな」
「全部出るだけ出しちゃったら、エライことになるから、徐々にさァ、こう制御しながら……」
「せーぎょ」
「そう制御しながらチビチビやる」
「そう、チビチビがいいんだよ、チビチビが……」
とかいう。なるほど全員、あのプライベート空間で大変なことだったのだ。
「尿も、大変だったよなあ」
「そうそう、朝一番の、しかし、はじめに出てくるのはやりすごしといて、中間尿というものをとれっていう」
「いつの間にか終ってしまって、最後尿が混入しちゃうとエライことになる」
「そうそう、どこまでが最初尿か? の判断もムズカシイよ、どのくらいの量が最終的に出るか、予めは分かんないわけだからな」
「あの容器がまた、バカに小さいじゃないか、それで、まずは紙コップで採取しておいてから……ってあった、紙コップがさァ、あれはコップじゃないよ。フートーじゃねえの、あんなもん、いっきょに溢れちゃうだろ」
「そう、だからオレは、えのき茸の入った容器洗って、まず受けた」
「エエーッ?! おいそりゃマズイだろ。尿にキンが出てるってことになるゾ。前代未聞の尿ってことになるぞ」
「洗ったから大丈夫」
大丈夫じゃないだろ、ソレ。というような会話をいつまでもしてるのだった。
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