ベティちゃんシリーズのエッセイ集も、これで三冊目になりました。
「私は地味なくらしをしてるから、そんなに書くことがあるかなァ……」
と、おっかなびっくり書き始めた連載が、三冊分の本になるほど続くとは、正直なところ、思ってもみませんでした。そして、何よりも思ってもみなかったことが、三冊のそれぞれの題字を仲良しの友達が書いてくれたことです。
一冊目の「ベティちゃんの地味なくらし」は脚本家の井沢満、女優の藤真利子。
二冊目の「ベティちゃんの心の情人」は脚本家の冨川元文。
今回の三冊目は作家の林真理子。
そして、最初は担当編集者として出会った角川書店の豊嶋和子さんとも、いつの間にか仕事を越えて、とびっきりの友達になってしまいました。彼女や装丁の田澤麻利さんの力がなければ、とてもこんなにすてきな本にはなりえませんでした。これほど華やかな「友情出演」を頂いて、私の「地味なくらし」も、友達関係だけは間違いなく「派手なくらし」だと思います。幸せだなァと思います。
私には「愛しているもの」がたくさんあります。その中でも特に愛しているものに、「愛してるわ」と、一度だけ言わせて下さい。
友達に、
東京に、
仕事に、
生きることに、
そして、あなたに。
ありがとう。
愛しています。