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私の部屋に水がある理由15

时间: 2019-12-07    进入日语论坛
核心提示:知らないかっこよさってのもある妻の死に顔を撮った写真家、荒木経惟さんのことが何かと話題になっている今日この頃。私はアラキ
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知らないかっこよさってのもある

妻の死に顔を撮った写真家、荒木経惟さんのことが何かと話題になっている今日この頃。私はアラキさんが大好き。撮ってもらったこともある。この話になると、私は必ずこう言う。
「彼の奥さんになったんだったら、死に顔撮ってもらわなくてどうすんの。私が奥さんだったら、撮られずに埋葬されたら成仏出来ないよう」
 最初にこれを言ったとき、私のそばにいた年下の男の子の表情を私はときどき思い出す。その表情を目の端に見たせいで、私はこの話になったら何回でもこれを言おうときっと思ったのだ。私は何気なく言ったんだけど、その時の彼の真面目な顔ったら。いつもおどけてばかりいるし、本人はそんなの忘れてるだろうけどさ。
もう去年の夏の終わりのこと。それは飲み明かした朝で、夜の間は私にとってほんとにさんざんで、彼と私の全てが噛み合わなくなってしまって、もう明日から一言も話が出来ないと思ってた。
今思えば、それまでは彼が一方的にあたしに合わせてくれてたのね。それでも、そこで投げたりしなかったから、今でも仲良し。彼はあきらめなかったし、私も頑張った。人間関係だって、さぼってたら面白くなんないのね。うーん、しみじみ。
でもあたしが子どもの頃はずいぶん酷《ひど》いこともしたような気がする。
「この人、思ってた人と違う。最初に言ってたこととかなり違うことしてる」
とか、
「もうここまでが限度。私が何を言っても聞いてくんない」
と思ったら最後、鋏でぶっつり切っちゃって、二度と口をきかなかった。そばにいてもアウト・オブ・ザ・視界してた。そうした方が良かったと思うし、今でも昔つきあってた人とだらだらしてるのとかは大嫌いだから別にいいんだけどね、まあ、激しかったなあ、と。
でもやなんだわ、昔つきあってたから気心が知れてて安心とかいう、何事も全てキープの根性って。よくほら同窓会で浮気が発生するっていうじゃない、あれって信じらんないもん。同窓会って、出たことないからどんなのか知らないけどさ、子どもの頃の自分を知ってるからってそういうことになるなんて、なんかやらしい感じ。昔から、ただそばに住んでたり、出身地が同じだったり、そんな理由だけで話も合わないのに仲良くする必要はないと思ってた方だし。好きになった人に、そういう共通点があるってあとからわかるのは嬉しいけどさ。育った時代でも環境でも考え方でも、自分と違う人とつきあうのが面白いな。
うーん。今月なんだか文体が違うかも。どうしたのかしら。恋かしら。春ねえ、微熱もあるし。風邪だ、こりゃ。とがしも忙しさのあまり体をこわしちゃってるみたいだし、心配だわ。しかし、とがしんちの留守電はナチュラル過ぎてコワい。
 ついに書くことなくなった。と思ったら松尾・キッチュ・貴史から電話がかかってきた、わーい。嬉しいので、漫画家仲間のタナカカツキと天久聖一くんがレギュラーの『五コマくん』を一緒に見ながら話した。同業者がテレビに出るのは嬉しいな。キッチュは鉄拳ボクサー・ヤマトタケシ(次の試合は六月十日)と一緒にめしを食ったことがあるそうだ。
ヤマトといえば、私のバンド、アベックスのライブに来てくれたので、打ち上げに混ざってもらったが、その時高田文夫さんの小説『ギャグマンたちのブルース』にヒントを得た「ことわざごっこ」をやった。ことわざの前半分を言って、あとを当てる遊び。ほんとにことわざにうとい人がいないと面白くもなんともないんだけど。
さて、以下の会話は、ヤマト、『ヤングサンデー』編集者アラキさん、漫画原作者末田今日也、バンドのドラムで私のマネージャーの大久保忠淳のセリフ、そしてそのあと電話でその話を聞くタナカカツキのリアクションも混ぜて構成したものである。
私「逃がした魚は?」
タナカ「でかい」
大久保「もったいない」
アラキ・末田「わはははは」
ヤマト「ほんとは何だ」
私「立ってるものは?」
ヤ「○○○!」
大「バケツを持て」
ア・末「わはははは」
タ「やらしいですな」
私「なんでやらしいのよ」
ヤ「ほんとはなんだ」
私「親でも使え。じゃ、二階から」
タ「とびおりるな」
大「落ちたら痛い」
ア・末「わはははは」
ヤ「ほんとは何だ」
私「目薬」
ヤ「なんだそりゃ。そんなことするやついるわけねえだろーが。だいたいよ、トンビがワシだかなんだか生んだとか言うやついるけどよ、じゃあドジョウがナマズ生むかってんだよ」
私「関係ないけど、親子どんぶりって何でそう言うか知ってる?」
タ「卵が子ォで、かしわ(西の言葉で鶏肉のこと)が親やから」
私「大久保さんついこないだまで知らなかったんだよ」
ア・末「わはははは」
ヤ「そうだったんだ!」
 ね、いいでしょ。こういう感じ。
 あーやれやれやっと文字数に達した。これで明日小井編集長ととがしと少年Fと晴れて浅草飲み会に行けるわ、みんなボーイフレンドたちのおかげだ、めでたしめでたし。
おうそうじゃ、もひとつ。ロックミュージシャンで作家の、仁成くんのエコーズが五月二十六日で解散しちゃうの。日比谷野音、行ってあげてね。
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