返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

私の部屋に水がある理由62

时间: 2019-12-07    进入日语论坛
核心提示:水槽の中の恋人生まれてこのかた、イキモノを飼ったことがないって人はあんましいないと思う。犬はずっと飼ってたけど猫は知らな
(单词翻译:双击或拖选)
水槽の中の恋人

生まれてこのかた、イキモノを飼ったことがないって人はあんましいないと思う。犬はずっと飼ってたけど猫は知らない、なんてジャンルの違いはあってもね。そういえば一度、そういう男の子にゴロゴロ言ってる猫を差し出したら、
「あ、この猫、怒ってる」
と言ったのにはちょっと笑ったな。それはともかくこの三、四年、私がすっかりはまっているのがアマゾン川やナイル川の肉食魚、ナマズ、肺魚、淡水フグ&エイ、サンショウウオ、カエル、ついでにトカゲ。これが十数本の水槽の中に暮らしている、私の仕事場はそんな仕事場。固有名詞で言えば、オキシドラス、レッドテール、カリクティス・カリクティス、プレコストムス、これらがナマズの名前ね。誤植も覚悟で続けると、プロトプテルス・アンヒビュース、ポリプテルス、これらが肺魚。カエルにはそこらへんでとっつかまえたのもいれば、アフリカ産のベルツノガエルというのもいる。トカゲ関係はゲッコ(正確にはヤモリ)と、ビッグヘッドイグアナが……え? もういい? なんだいなんだい、キムスメでもあるまいしへへへ……なんて言ってる場合じゃないか。まあ、赤の他人も含む、知らないイキモノの名前の羅列ほど退屈なものもないよな。
でもさ、聞くところによるとこういう類のイキモノを飼う人、それも「ぎゃる」が増えてるっていうじゃないの。ほんとだと思いたいね。女の子が、っていうのはある種のキーワードで、言い換えれば、「今日のおすすめ」の「の」のように、日本語なら何でもくっつく助詞みたいなもの。女の子が手を出し始めたというだけで、そのむこうには限り無い展開が待っているかのように感じてしまってわくわくする。
でも、そういう記事及びテレビのコーナーを見るときに不満なのが、何故飼うのかの分析なのね。「臭わない・水槽の中でよい・飼いやすい」なんて言うんだもん。あんたそんじゃねえ、おならもしなきゃ体臭もない、一定の場所から動かない、自分の面倒は自分でみる、そんな男だから好きになるのか? そんなアホな、と私は思うのだった。
もちろん自分もそうだから言うんだけど、そのテのものが好きな人っていうのは、もともとやむにやまれぬ何かがあるのよ。気がつくといつも似たようなタイプの異性とつきあっている状態のように、最初っから、「どうしようもなく」そうなんだよね。
今までは、そんな自分にうすうす気付くと、その答えの中に閉じ籠ってしまう人も多かったけど、これからはもっとジャンルの違いを越えて、趣味の話が出来る人って増えると思うな。もしかしたらそれこそある種の国際化だぜ、と思わず話を大きくしちゃう今日この頃の私なのだった。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%