私は、自分の仕事をサービス業だと思っている。ところが、サービス業というものを誤解している人は多い。よくお店やさんなどで「これをサービスでつけますよ」などと言うせいか、サービス、イコール無料と勘違いしていたりする。サービスはもちろんただじゃない。この場合お店やさんの人は、「また買ってくれるかもしれないお客さんが良い気分になってくれるように」という意味でこの言葉を使ったのであって、サービスはおまけじゃない。
この辺をわかってない人がわが国のサービス業を駄目にしているのよ! なんちゃって。ひどい人になると、サービス業を屈辱みたいに思っているでしょー、何やられても我慢してにこにこしていなければならないはずだとかさ。冗談じゃないっつの。他のお客さんが不愉快になるようなことをするお客には、おひきとりいただくのだってサービスよね。と私が書いたからといって、見習ウェイトレスのアナタや平社員ウェイターのキミは勝手にお客を追い返さないように。本当にいるからなー、「どっちが客なの?」って人たちが。
もうたいがい私もオトナになって慣れたけど、近所に一カ所だけ「あそこのウェイトレス嫌いだからめし食いにいくのやだ」ってファミリーレストランがあるの。あんなだからすぐ辞めるだろうと思ってたらなかなか辞めないんだ、これが。こないだなんか道歩いてる人までが「お前○○って知ってる、あそこのウェイトレス生意気でさー」と話しているの聞いちゃって、もうほとんどご近所の有名人。
「どっちが客なの」といえば、私の会社の中でもあった。車を買ったとこの営業の人が、私に「いやー、センセイの漫画、今度読ませて下さいよ」。なんで私がどうぞこれです読んでくださいと差し出さなくちゃなんないのよ。オジサンだからほっといたけど、何考えてんでしょ、ぷんぷん。