「結婚をとるか仕事をとるか迷っちゃう」というせりふは、もうすっかりギャグになっていると思ってたら、どうもたまに本気で言っているらしい人もいて、私はびっくり仰天しちゃう。普通のお勤めの人たちなんかは聞くところによると、あらあなた結婚したのになんで会社に来るの視線攻撃とか、おやそりゃ一応産休あるのは決まってるけど前例はないんだけどねえ攻撃なんかに、ばきばき機関銃撃ってたりして大変な人もいるらしい。けど、私みたいに家で絵や文書いて仕事する人のなかにも、仕事より恋愛だったり結婚を選びたい人もいると聞く。
うーん、私の知らない世界。こういう職業の人は、受ければ何でも言うところがあるから、しゃれで言ってる人も多いのだろうが、私は冗談にも「あたし、今結婚をとるか仕事をとるか迷ってんの」とは言えない。受けるかもしんないけど。
古くさ男性ホルモンが多すぎて、高校生くらいのころから精神的にはげてるような男は、いまだに征服欲のサングラス越しにしか女を見れない。みるからにそんな男がいたとして、そんな男Aは、従順な女Aと、自分の好きなことしかしない女Bの、どちらを選ぶと思いますか。Aと答えたお嬢様は、こんなあばずれ漫画家の文章なんて読んでないで花嫁修業(数年ぶりで使ったわ、この言葉)でもして下さい。征服欲が強い男ほど、好き勝手にしてる女を専業主婦にしては喜び、キッチンドランカーにしては放ったらかしてしまうもの、もともと従順な女なんて選ばないんだよーん。
仕事仲間の男と食事したり飲みに行ったりしたくらいでぶつぶつ言われたら、いくら家で出来る仕事でも、続けられないでしょ。人に自分のおもちゃを使われた子どもが機嫌を悪くするような怒り方する男と付き合うと、好きな仕事も出来なくなっちゃう。仕事が好きなら、そんなのとはさっさと別れるに限ります。