返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

たべもの歳時記04

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:よめな  春日《かすが》野《の》のとぶ火ののもりいでてみよ 今いくかありてわかなつみてんこの歌は、『古今集』中のよみ人し
(单词翻译:双击或拖选)
よめな

  春日《かすが》野《の》のとぶ火ののもりいでてみよ 今いくかありてわかなつみてん
この歌は、『古今集』中のよみ人しらずの歌。全体の調子に迫る強さがあり、浮び上がる心象も烽火《のろし》の燃える色と、みずみずしい若菜の|さみどり《ヽヽヽヽ》が、互いに映り合って実に新鮮、わたしの好きな歌のひとつです。
正月初の子《ね》の日、野山に出て、男は小松を引き、女は若菜を摘んで羹《あつもの》にして食べ、邪気を払ったという平安朝宮廷の年中行事化された遊びは、中国古代の習俗の伝来だといわれます。しかし、子の日の遊びも藤原時代頃までで、のちにはしだいに七日の七草に移って行きました。
明日よりは若菜摘まんと標《し》めし野に 昨日も今日も雪は降りつつ
同じ摘み草でも、『万葉集』巻八の山部赤人の歌は冒頭の歌と同様、遊戯化された節供《せつく》のものではない切実に生活の歌。ところで、よめな(嫁菜)は、娶菜《よめな》とも書き、春の野に娘たちが好んで摘むのにちなんで、その若芽に名付けられたものです。よめは姫のように小さい意。古くは「をはぎ」ともいわれ、|を《ヽ》もまた小さい意で、|はぎ《ヽヽ》は生芽《はえぎ》の|え《ヽ》を略したものです。|を《ヽ》は|う《ヽ》に通ずるところから、「うはぎ」ともいわれ、ともに「小さく生えた芽」という意です。
しゅんぎくに似た軽いかおりが味の決め手。ほろ苦く、アクが強いので、ゆでて水にさらし、よく水気を絞ってから、細かにきざんだものを釜めしの水の引けぎわに振り込み、塩味でいただく「よめなめし」は、万葉びとの風趣を偲ばせるに充分なごはんものです。
炊き上げてうすきみどりや嫁菜めし 久女
てんぷらにしてもおいしく、そのほか、|ごま《ヽヽ》や|くるみ《ヽヽヽ》のあえもの、汁の実に。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%