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たべもの歳時記15

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:めばる  わだつ海の底にてなにを見てありし つぶらなる目のいとほしき魚メバルという魚を漢字で書くと「眼張」。文字どおり「
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めばる

  わだつ海の底にてなにを見てありし つぶらなる目のいとほしき魚
メバルという魚を漢字で書くと「眼張」。文字どおり「眼張る」で、深海魚に似て、からだの大きさにくらべ、大きく円《つぶ》らな、そして黒味のはっきりした、明眸《めいぼう》の持ち主。大別すると、狭義のメバル類、カサゴ類、オニカサゴ類、それにオコゼ類の四種に分けられ、これらの各々がそれぞれ何種類かをふくんでいます。
これらの中で、メバル類、とくにメバルがもっとも柔和な顔付きをしています。およそメバル類はカサゴでも、オコゼでも、頭の所々から、鋭いトゲを突き出しているので、これを素手でつかむのは、あぶないし、そのため、多少、恐ろしい顔付きをしていますが、メバルはこれらのトゲがそれほど発達していず、よほど温和に見えます。
全長二十〜三十センチくらいになり、ウミタナゴなどとともに数少ない胎生《たいせい》魚の一つで、北海道から九州まで広く分布していて、沿岸や内湾に多く、春にはよく釣れます。東京湾の横須賀沖あたりでは、メバルの春が待ち切れず、「寒メバル」が登場しています。
体色はさまざまで、アカメバル、クロメバル、キンメバルと、三崎あたりでは区別することがあります(神戸付近でアカメバルというのは、カサゴのことなので注意)。中でもアカメバルがおいしい。
春から夏にかけてうま味を増し、塩焼き、つけ焼き、照り焼き、煮魚、から揚げなどにして賞味します。ひとによっては、ちりなべがもっともおいしい食べ方だといいます。寒い地方では、みそ汁の実としても、喜ばれています。目の澄んだ体色のあざやかなものが新鮮。
眼張焼く思ひ出遠き亡妻となり 淡々子
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