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たべもの歳時記34

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:いしもち イシモチはニベ科の魚で、東京、豊橋、新潟、松江あたりではこの名で、大阪ではグチとかシラグチ、福島県小名浜あたり
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いしもち

 イシモチはニベ科の魚で、東京、豊橋、新潟、松江あたりではこの名で、大阪ではグチとかシラグチ、福島県小名浜あたりでは、アブライシモチ、ハダカイシモチなどといいます。頭骨の中に左右一対の白く固い大きな耳石があるので、この名がついたといわれます。『和名抄《わみようしよう》』には、※[#「魚+椶のつくり」,unicode9bfc]《そう》の字を用いていますが、漢名では石首魚。
ニベに似ていますが、からだの色は淡灰色で、殆ど斑紋はありません。南日本の沿岸より、三メートルから四十メートルくらいの海域の砂泥地を|すみか《ヽヽヽ》として、遠く移動するようなことは、滅多にありません。夏の夜釣りの獲物として、釣びとたちに人気のある魚。湘南や房総の沿岸では六、七、八月頃が釣りの季節となります。この時季になると、群れをつくり、浮き袋を使ってよく鳴き、海中の声が水上にも聞えてきます。ニベ科の魚は、すべてこのように鳴きますが、鳴き声はニベの種類によってちがうようです。だいたい「グーグー」という鳴き声。
関西方面でグチと名付けたのも、この鳴き声が、愚痴をこぼしているようだから……というのも、まんざら落し話ではなさそうです。釣り上げたとき、苦しむのか、鳴き出しますが、魚籠《びく》の中に入れると、あばれて、鳴き声は、いっそうカン高くなります。
この魚、皮肌から受ける印象でしょうか、むかしから、あまりパッとしない魚で、肉質がちょっとやわらかいという欠点はあるものの、それほどまずい魚ではないのに、いまひとつ人気が出ません。淡泊な味を生かして、から揚げなどにしてもよく、煮魚なども楽しめます。身がやわらかいので、フライがえしなどを使って、静かに皿に盛ってください。そうざいザカナとしては、春から夏にかけ、手頃の材料です。このほか、かまぼこの材料として、重要な魚です
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