内地では、たまねぎを五、六月に収穫しますが、北海道では植え付けの関係で、収穫期は九、十月と、ずれています。数多くの輸入野菜——キャベツ、とうがらし、たまねぎ、トマト、ごぼう、にんにく、さといも、カリフラワーなど——の中でも、たまねぎは輸入量がもっとも多く、主に台湾、沖縄、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどから輸入されています。ハンバーグ、スープ、サラダと、たまねぎは洋食には欠かせない材料。戦後、日本人の食生活の洋風化に伴い、食べる量が目に見えて増え、農林省の調べでは、国民一人当りの消費量は、昭和九〜十一年にくらべて、四十年は四百四十七倍と、おどろくほどの伸びを示しています。このため、生産量もウナギのぼりで、さる三十五、六年は、年間六十万トン台だったのが、四十一年に百万トンを突破しています。しかし、それでも、年間消費量をまかないきれず、年々二万トン前後を輸入しています。
ところで、国産と舶来品の見分け方ですが、輸入品のある時期は、一月から五月末までにかぎられ、この間に一キロで七、八個しかない大粒で、皮がやや白っぽく、形は球に近く、上下がとがっている——というのが、台湾及び中国産。北海道産は一キロで十個ぐらい、皮の色は濃く、形は平たく、円盤に近いものです。概して輸入品は、肉質が固く、味も落ちるようです。
これから、からだが汗ばみ、さっぱりしたものがほしいとき、たまねぎを薄く輪切りにして、サラダに入れたり、ケズリブシをふりかけ、しょうゆと酢をかけて召し上がるとよいでしょう。栄養面から見ると、生のたまねぎは、たいへんなスタミナ食です。
玉葱やひと皮むきし肌の白 恭子
ところで、国産と舶来品の見分け方ですが、輸入品のある時期は、一月から五月末までにかぎられ、この間に一キロで七、八個しかない大粒で、皮がやや白っぽく、形は球に近く、上下がとがっている——というのが、台湾及び中国産。北海道産は一キロで十個ぐらい、皮の色は濃く、形は平たく、円盤に近いものです。概して輸入品は、肉質が固く、味も落ちるようです。
これから、からだが汗ばみ、さっぱりしたものがほしいとき、たまねぎを薄く輪切りにして、サラダに入れたり、ケズリブシをふりかけ、しょうゆと酢をかけて召し上がるとよいでしょう。栄養面から見ると、生のたまねぎは、たいへんなスタミナ食です。
玉葱やひと皮むきし肌の白 恭子