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たべもの歳時記58

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:やまめ 海の系統の魚で、産卵期に、その卵を安全なところに産むために、河川を遡《さかのぼ》って来るのが遡河魚《そかぎよ》で
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やまめ

 海の系統の魚で、産卵期に、その卵を安全なところに産むために、河川を遡《さかのぼ》って来るのが遡河魚《そかぎよ》です。産卵した卵が孵《かえ》り、そこから生じた稚魚は、一定の大きさに達すると、川を下って海に出て、ここで大きくなり、成長すると、再び生まれ故郷の河川に産卵場を求めて遡って来ます。ところが、遡河魚がなんらかの原因で海に下ることを妨げられ、一生涯、河川に留まって、ここで大きくなり、しかも繁殖するようになったものも、中にはあります。これが陸封魚《りくふうぎよ》といわれるもので、サケ科の魚は、その代表的なものです。日本の陸封魚の仲間には、次のようなものがあります。ヤマメ、ビワマス、ヒメマス、カワマス、ニジマス、イワナ、コアユ、ワカサギ、チカ、シラウオ、ハリヨ、イトヨ……などで、これらの魚は学者の研究によると、もとは海の魚であると考えたほうがよいということです。
秋田では、女の尻を追い回す、すばしこい|あんさん《ヽヽヽヽ》を形容して、「マスの尻に食い付いたようだ」というそうですが、今でも使われているでしょうか?
ヤマメは、アユものぼらぬ高地の渓流の底近く、石や岩の陰に棲んでいます。釣りの最盛期は五、六月で、時候もよし、周囲の環境もよしと、まことに健康的で、また五、六月のうまさは、岐阜あたりで「五月アマゴでアユかなわぬ」と推賞するほどの味を持っています。
大串に山女魚のしづくなほ滴《た》るる 蛇笏
山小屋住まいの炭焼き男が、焚火のまわりに、串刺ししたヤマメを立て焼きにし、わさびをすり込んだみそをぬりつけて、温かい麦めしとともに、ムシャムシャ頬張る姿は、まことに野趣のあるものです。フライにしておいしく、塩焼きにすると、たいへん味のよいもの。
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