返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

たべもの歳時記90

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:まくわうり 景行天皇の命を受け、クマソ征伐にのぞむオウスの命(ヤマトタケル)は、叔母なるヤマトヒメから女の衣と裳とをいた
(单词翻译:双击或拖选)
まくわうり

 景行天皇の命を受け、クマソ征伐にのぞむオウスの命(ヤマトタケル)は、叔母なるヤマトヒメから女の衣と裳とをいただきました。それを身にまとい、童女の姿となって、クマソの屋敷にしのびこみ、室寿《むろほぎ》(新築祝い)の宴たけなわになったとき、ふところから短剣を取り出し、まず兄のクマソタケルを胸から刺しとおし、さらに逃げる弟タケルをもとらえ、これを「熟※[#「くさかんむり/瓜」、unicode82fd]《ほそぢ》の如く」斬り裂き、殺してしまいました(『古事記』)。
このホソヂは『古事記』の注釈書などを読むと「熟した瓜」と書いてあります。古事記にも形容として載《の》るくらいですから、その歯ざわりなど当時のひとには、おなじみのものであったはずで、『本草和名《ほんぞうわみよう》』(平安初期にあらわされた薬物書)には、熟瓜——和名、保曾知《ホソヂ》と出ています。『延喜式《えんぎしき》』などにも「熟瓜参議已上四顆。五位已上二顆」(大膳下、七月廿五日節料)と記され、甘味のある「瓜」だったようです。これが今日のどの「瓜」に当るか、はっきりしません。他の瓜が生菜類として取り扱われているのに、ホソヂは菓類となっており、いわゆる「まくわうり」に類したものではなかったかと思われます。
初真瓜四つにやわらん輪にやせむ 芭蕉
まくわうりは単に|うり《ヽヽ》ともいい、ウリ科に属する一年生の草本で、茎には巻きひげがあり、蔓性で地上に伸びます。七、八月頃、太さ六センチ、長さ十二〜十五センチの楕円形黄緑色の果実となり、かおりが高く、甘味に富むので「あまうり」の名でも呼ばれます。むかし、上物のできたのが美濃国(今の岐阜県)本巣郡真桑村だったので、この名が生まれました。近頃は、まくわと洋種露地メロンの一代雑種「プリンスメロン」の強い甘味に押され、まくわは生産が伸び悩み。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%