返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

たべもの歳時記97

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:しろうり みずみずしい夏の前栽《せんざい》、しろうりが出回っています。この頃は、早いものだと、もう五月頃から顔を出してい
(单词翻译:双击或拖选)
しろうり

 みずみずしい夏の前栽《せんざい》、しろうりが出回っています。この頃は、早いものだと、もう五月頃から顔を出していますが、やはり、おいしくなるのは、暑さが本格的になる七月。
越瓜《しろうり》の土肌白き葉蔭かな 伊珊
品種はいろいろありますが、比較的名の知れたものとしては、早熟栽培用の「早生しろうり」、「青縞瓜《あおしまうり》」、ふつう栽培用では「東京大しろうり」などがあります。
原産地は東洋の熱帯地方。中国を経て、日本に渡来してきたので、漢名は「越瓜」。越は現在の広東、広西地方を指したもので、この地方から北上したものと思われます。京都辺では「浅瓜《あさうり》」といい、古く『延喜式《えんぎしき》』あたりには「わさうり」の名が載《の》せてあり、『本草和名《ほんぞうわみよう》』には「つのうり」とあり、『和名類聚抄《わみようるいじゆしよう》』に、はじめて「白瓜」の名で登場します。
漬けものや|もみうり《ヽヽヽヽ》などにしてよく、味が淡泊なため、濃く味のついた保存漬けとして奈良漬け、みそ漬けなどには、欠かせぬ材料です。さっぱりした歯切れのよさを生かして、夏の食卓にふさわしいしろうりの三杯酢などは、いかがでしょう。しろうりの皮を剥《む》き、タテに二つに割り、種子を出して、小口から薄く切り、塩をふっておき、やわらかくなったら、水洗いしてよく絞り、三杯酢をかけます。好みによっては、浅草のりを焼いて、三センチくらいの長さに細く切り、食べる直前に、しろうりの上に、ふんわりとかけて出します。
そのほか、雷干《かみなりぼし》にしたものを二センチくらいの長さに切り、酒としょうゆ同量合わせてかけ、好みでみりんか、酢を少量かけてもよく、花ガツオをたっぷりかけて召し上がると、夏の風雅なつけものとして最高。形が細目で、青味のきいたものが良い品。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%