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たべもの歳時記102

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:八朔 はっさくは、甘いかおりとさっぱりした味が魅力。形は夏みかんに似ていますが、いくぶん小柄。表皮はなめらかで、キメは細
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八朔

 はっさくは、甘いかおりとさっぱりした味が魅力。形は夏みかんに似ていますが、いくぶん小柄。表皮はなめらかで、キメは細かく、甘酸っぱくて、夏みかんより食べやすいので、近頃、東京あたりで、若い女性の間に人気の出てきたみかんです。原産地が広島、主産地が和歌山、広島、徳島、愛媛と、西日本に集中していて、主に関西方面に出荷され、大阪市場では、早くから人気のあった品種。
漢字では、「八朔」と書きます。「旧暦八月|朔日《ついたち》になると、味がよくなり、ちょうど食べ頃」ということで、この名が生まれたといいますが、現在は栽培技術が進んだせいか、食べ頃は二月下旬から四月まで。専門家に伺っても、なぜこの名前がついたのか、ほんとうのところ、はっきりしません。伝説によれば、万延元年(今から百十年前、井伊大老が桜田門外で暗殺された年)、広島県因島(現在の因島市田熊町)の恵日山浄土寺の住職、小江恵徳和尚が、庭先のごみ捨て場に生えているのを見つけたのが、そもそも人目についたはじまり、といいます。
日本古来のみかんの仲間ではなく、オレンジやレモンの系統でもなく、分類の上では、三宝柑《さんぽうかん》や伊予柑《いよかん》、だいだいと同じ雑柑類《ざつかんるい》に属していますが、学名「キトルス・ハッサク」でもおわかりのように、れっきとした純日本産のくだものです。採取期は十二月下旬ですが、温州みかんが店頭から姿を消し、夏みかんがそろそろ出はじめるスキをねらったほうが有利なので、産地では三、四月頃の出荷時期まで貯蔵します。生産者にとっては、柑橘市場で、遅出しをねらえるというだけでなく、はっさくは生長が早く、五年生から収穫でき、八年生から十四年生で最高収量に達するという割りのいい果樹なので、大いに歓迎されるわけです。
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