返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

たべもの歳時記108

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:とうがん  冬瓜の白粉も濃くなりにけり 白夢とうがんは、その名から推《お》すと、冬のもの、少なくとも晩秋のもののように考
(单词翻译:双击或拖选)
とうがん
 
  冬瓜の白粉も濃くなりにけり 白夢
とうがんは、その名から推《お》すと、冬のもの、少なくとも晩秋のもののように考えられますが、早いものだと、梅雨をすぎた頃に、もう市場に姿を現わします。青磁色をした果皮に、未熟なときは、透明な密毛が生えていますが、成熟すると毛はなくなり、真っ白な粉を吹いて来ます。色といい、形といい、味といい、とうがんは、やはり、初秋新涼の季節にふさわしいものといえましょう。食べ頃も、八月の半ばすぎから九月にかけてです。かぼちゃと同じく、摂氏十度前後の温度で貯えると、翌年三、四月頃まで保存出来ます。それゆえ「冬瓜」と書くのも、まんざら当て字とばかりはいえません。
インドが原産地といわれ、東南アジアをはじめ、温帯地方にも広く分布しています。中国には、南方から華南に移入され、徐々に北進し、わが国には、かなり大むかしに伝来したようで、平安時代の『本草和名《ほんぞうわみよう》』には、「白冬瓜、一名冬瓜、和名|加毛宇利《かもうり》」と記されています。一説によると、|かもうり《ヽヽヽヽ》の|かも《ヽヽ》は、毛氈《もうせん》のことだそうで、その形が円く、わかいときには、やわらかい毛におおわれているところから、名付けられたといわれます。とうがんは、その殆どが水分(約九十七パーセント)で、お年寄り向きの淡泊な味を持つものだけに、調理する際は、充分に火をとおしてやわらかくすること、甘味を加えないで調理すること、味つけを薄くして、うま味となるだしやスープを濃くして煮ること——などが、おいしく召し上がるための決め手です。
ふつう、吸いものダネにしたり、葛汁、しょうがあんかけ、からし酢みそあえなどにします。
よきものと医師勧むる冬瓜哉 召波
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%