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たべもの歳時記121

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:なす 紫紺色もあざやかな、見るからに涼味を誘う露地ものの|なす《ヽヽ》が出盛るようになりました。なすは特有の風味が、日本
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なす

 紫紺色もあざやかな、見るからに涼味を誘う露地ものの|なす《ヽヽ》が出盛るようになりました。
なすは特有の風味が、日本人の嗜好《しこう》に合うせいか、数ある夏野菜の中でも、とりわけなじみが深く、煮もの、焼きもの、揚げもの、漬けもの……と、いったぐあいに、むかしから、さまざまな調理法が考え出されています。
お買いになるときは、色つやのいい、押すと弾力のある、皮のピーンと張ったものを。赤茶けたものや、薄紫じみたものは、古くなったものか、皮の固いものですから避けましょう。トゲの多いものは、種子が多く、味も劣ります。一般に、ガクと果実の境が白い部分の多いものほど、やわらかで、おいしいものです。
原産地はインド。いまでもインド東部には、この原種とみられる植物が自生しています。日本には中国を経て渡ったものらしく、その年代は八世紀頃と考えられ、正倉院の古文書に、「なす」の名が、はじめて見えています。年代は天平勝宝二年(七五〇年)です。
日本の各地で、特有の品種が作られ、その形は、長いもの(主に九州や関西地方)、やや長いもの(中部地方)、卵形のもの(関東地方)などがあり、名の知れたものだけでも、五十種を数えるほど、さまざまです。
なすの一般的な食べ方といえば(好みもありますが)、漬けもの。塩漬け、ぬか漬け、みそ漬け、辛子漬け、しば漬け……と、いろいろですが、今頃のものは、俗に「色はなすびの一夜漬け」といわれるように、あざやかな紫紺色を生かした一夜漬けにして、召し上がるとおいしい。
茄子汁の汁のうすさよ山の寺 鬼城
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