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たべもの歳時記130

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:洋梨 ひょうたん形をした西洋なしが姿を見せはじめました。八月の下旬頃に、店頭にならぶのは「プレコース」と呼ばれる早生種。
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洋梨

 ひょうたん形をした西洋なしが姿を見せはじめました。八月の下旬頃に、店頭にならぶのは「プレコース」と呼ばれる早生種。原名はドクトル・ジュール・ギューヨと舌を噛みそうな長い名まえです。熟すると、ハダが黄ばみ、見るからにおいしそうですが、味は見かけほどではありません。フランス原産の洋なしです。
つづいて出るのが「バートレット」、「好本《よしもと》号」、「ラ・フランス」。十一月のはじめに、しんがりの「ウインター・ネリス」が登場します。罐詰の洋なしの殆どはバートレットで、最近は赤い肌のバートレット種が出来ましたが、味は前のものと殆ど変りません。好本号は原名アレキサンドリーヌ・デュイラール。フランス生まれで、あざやかな黄緑色をしたもの。熟《う》れるとレモン色に変ります。果肉は白色|緻密《ちみつ》で、汁が多く、甘く、かおりも高い上等の洋なしです。
バートレットは、英国原産の洋なしの代表的品種で、世界中広く栽培され、わが国では長野、山形、岡山の各県で栽培されています。店頭で売られているものは、産地や仲買店で、一週間か十日、冷蔵庫に入れて追熟させたもので、「買ってから二、三日置いたほうがおいしく食べられる」と業者はいいます。この場合は冷蔵しなくてもよいわけですが、見分け方はむずかしく、指先で軽く花落ちのあたりを押して見て、やわらかめのものが、食べ頃のもの。
くだものは、甘みの強いところと、薄いところがあります。むかしから「梨尻柿頭《なししりかきあたま》」と、いわれるように、なしは尻、つまり花落ちの部分がいちばん甘く、食べるときも、柄のあるほうから食べはじめ、花落ちの部分は、最後に食べるようにすると、後味がよい。芯《しん》の近くは固いばかりでなく、酸味がきついので、芯の部分は大き目に取り除いたほうが、おいしく召し上がれます。
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