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たべもの歳時記140

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:しょうが 江戸では、そのむかし、八朔《はつさく》(旧暦八月|朔日《ついたち》のこと)に、しょうがを用いる|ならわし《ヽヽ
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しょうが

 江戸では、そのむかし、八朔《はつさく》(旧暦八月|朔日《ついたち》のこと)に、しょうがを用いる|ならわし《ヽヽヽヽ》がありました。もともと八朔という日は、田《た》の面《も》の節供《せつく》、田《た》の実《み》の節供ともいい、豊民の代表が田の実——稲の生育を神に祈願して、早くも実った稲を折敷《おしき》に載せて、天皇へ贈ったことから、憑《たの》みの節句の祝いとなり、これがいつの間にか、「頼み」と解釈され、主筋へ物を贈る習慣に転じたといわれます。農家では、稲の稔りを祝う日として、親戚縁者を招いて宴を開き、その年にできたしょうがを配ることになっていました。
清元『北洲』に「はや八朔の白無垢の……」とあるのは、天正十八年(一五九〇年)八月朔日に、徳川家康が江戸城に入城、その後、江戸開府記念日というところから、毎年この日に諸大名は、江戸城へ参集して、将軍へ祝いの詞を述べることになっていました。そのとき、白帷子《しろかたびら》を着て、伺候したので、江戸のひとたちは八朔帷子といって、この日から帷子を着る時期としていました。のちに、この|ならわし《ヽヽヽヽ》が遊里にまで及び、吉原の遊女は、この日ばかりは、みな白無垢を着たからだといわれます。
現在、栽培されているのは、明治以前からの在来種です。しょうがを一名「はじかみ」というのは、「端赤《はしあか》」が訛《なま》ったものとも、「歯蹙《はじかみ》」つまり、辛くて歯をしかめる意だともいいます。
古来、医薬品として、健胃剤、発汗剤として利《き》きめがあるばかりでなく、料理のツマとして、酢どった若芽の筆しょうが、繊にきざんだ針しょうが、また、魚肉の匂いを消すのに使われます。そのほか、時雨《しぐれ》煮《に》、大和《やまと》煮に入れるへぎしょうが、刺身じょうゆには欠かせぬおろししょうがと、数少ない日本の香味料の中で、しょうがは、ずば抜けて用途の広い材料です。
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