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たべもの歳時記152

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:くるみ くるみという植物は『和名抄《わみようしよう》』に、漢の時代、張騫《ちようけん》が西域に使いし、還るとき、これを得
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くるみ

 くるみという植物は『和名抄《わみようしよう》』に、漢の時代、張騫《ちようけん》が西域に使いし、還るとき、これを得た——と記されています。そのためか、漢字では来歴を示すように「胡桃《くるみ》」と、胡の字が冠せられています。日本に渡来したのは、かなり古いことらしく、確かな年代は分りませんが、和名の「くるみ」というのは「呉(くれ)の実《み》」ということだそうで、「くれ」がなまって「くる」となり、この樹が輸入植物であったことを窺《うかが》わせています。
もっとも、この樹は、日本に自生していなかったわけではなく、「鬼ぐるみ」と称する果皮に深いシワのある品種などは、北海道をはじめ、福島、信州、丹波などに自生していたようです。
日本にある品種としては、自生種の「鬼ぐるみ」「姫ぐるみ」のほか、農産物として取り扱われている「菓子ぐるみ」「手打ちぐるみ」「信濃ぐるみ」などの、いわゆる栽培種があります。菓子ぐるみは、ペルシャぐるみを基本種とする欧米種の輸入ぐるみ。手打ちぐるみは、ペルシャから中央アジアを経て、中国に渡来し、中国、あるいは朝鮮から移入した品種。信濃ぐるみは、両者の自然交配によって出来た中間種です。
垢じみた袷《あはせ》の襟がかなしくも 故郷の胡桃焼くるにほひす 石川啄木
くるみは多量の脂肪(六十パーセント)と、たんぱく質(二十三パーセント)をふくむ栄養食品で、古くギリシャ・ローマ時代には、豊饒のシンボルとして、結婚式に食べたといわれます。
ごまや落花生同様、いろいろのあえものに味のよいもので、ことに山菜料理に使うと、際立っておいしくなります。そのほか、くるみどうふにしたり、くるみ餅などもよく、手作りのケーキ、サラダにあしらっても楽しめます。
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