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たべもの歳時記155

时间: 2019-12-30    进入日语论坛
核心提示:ぎんなん  秋来れば葉には黄金の色ありて 実は玉かとも見ゆる銀杏 貞室いちょう並木が色づいて来ました。たわわに実ったぎん
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ぎんなん
 
  秋来れば葉には黄金の色ありて 実は玉かとも見ゆる銀杏 貞室
いちょう並木が色づいて来ました。たわわに実ったぎんなんの重みで、大きな枝も垂れ下がりそう。自然に落ちるのを待ち切れず、長い竹竿《たけざお》を持ち出し、枝をたたいてパラパラと実を落す風景が、あちこちで見られます。子どもたちは、割箸で器用に実だけを取り出し、袋に入れ、またたたき落しています。一段落したあとのいちょうの下は、皮が路上にへばりつき、まるでアバタのよう。道行くひとは、独特の異臭に、ハンカチを鼻に、「くさい、くさい」を連発しながら、足早にとおりすぎて行きます。
夕霧やぎんなんの実は地に潰れ 寿郎
進化論で有名なダーウィンは、いちょうを「生きている化石」といっていますが、まさにそのとおりで、太古のままの姿で、今日も生きつづけている不思議な植物です。地上にはじめて姿をあらわしたのが古生代の末期で、ジュラ紀(一億五千万年前)は、そのもっともさかりの時代で、日本、中国、シベリア、欧州、北米にも拡がりました。このように、いちょうは年を経た古い樹で、大自然の猛威に耐えて、今日まで生きのびることの出来た主な理由は、「外皮のコルク層が発達して天変地異、害虫などの害にも強く、保水力も強いため」だといわれます。今日でも各地に「水噴き公孫樹《いちよう》」の伝説があり、現にわたしの田舎のお寺にも、山門近くに古びた大樹があり、このいちょうのおかげで、一村をなめ尽した大火から、寺はすくわれたと伝えられます。
酒のサカナに、茶碗蒸し、お吸いものに。懐石では松葉に三つほど刺して八寸に使います。
高杯にぎんなん白し夜手習 小洒
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