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たべもの歳時記168

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:だいこん秋も深まると、関東地方では、ほっそりした美濃早生《みのわせ》だいこんに代って、ずんぐりした練馬系統の尻細《しりぼ
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だいこん
秋も深まると、関東地方では、ほっそりした美濃早生《みのわせ》だいこんに代って、ずんぐりした練馬系統の尻細《しりぼそ》、理想《りそう》、秋詰《あきづま》りだいこんが出回るようになります。十一月の二十日を過ぎる頃になると、秋詰りの入荷は減り、代って、都だいこんがお目見えします。十二月中旬以後には、三浦だいこんも入荷するようになります。
練馬系のだいこんは、煮ものに適し、秋詰りは、|ずんどう《ヽヽヽヽ》でやわらかく、甘味があるのが特徴です。とくにおでんには、うってつけで、かすかな|ほろにがさ《ヽヽヽヽヽ》の中に、だいこん特有の甘味を蔵しているので、おとなには喜ばれるでしょう。一方、三浦だいこんは漬けものに適した品種です。
ご参考までに、関東以西で穫れるだいこんを紹介しますと、中部地方に多いのが宮重《みやしげ》系統のだいこんで、漬けものむきの総太《そうぶと》、白首《しらくび》、青首《あおくび》などがあり、地だいこんとしては、守口漬けで名高い守口だいこんがあります。にんじんのように細長く、長さ五十センチ前後のもの。関西では白上がり京、和歌山、横門などの品種があり、やわらかく煮ふくめて賞味すると、絶品の聖護院《しようごいん》だいこんがあります。また、京都鷹ヶ峰特産の鏡だいこん(一名、辛味だいこん)は、小柄なくせに、おろしにすると、飛び上がるほど辛味がきつく、芭蕉の句の「身にしみて大根からし秋の風」のだいこんも、あるいは、この手のものだったかも知れません。現在でも、関西では、てんぷら、ちり、うどん、そばなどには欠かせぬ薬味となっています。これなどは特殊なもので、一般に関西系のだいこんは、煮もの向きが多いようです。
原産地はコーカサス南部からギリシャに至る地中海沿岸。古くは|おおね《ヽヽヽ》といい、だいこんは、これに漢字を当てて訓《よ》んだもの。鏡草《かがみぐさ》ともいい、春の七草|すずしろ《ヽヽヽヽ》は、だいこんのことです。
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