返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

たべもの歳時記177

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:わ か さ ぎ ワカサギといえば、むかしから霞ヶ浦が有名ですが、現在では琵琶湖、山中湖、河口湖、北海道の阿寒《あかん》湖な
(单词翻译:双击或拖选)
わ か さ ぎ
 ワカサギといえば、むかしから霞ヶ浦が有名ですが、現在では琵琶湖、山中湖、河口湖、北海道の阿寒《あかん》湖などにも霞ヶ浦のワカサギが移され、親しまれています。
ワカサギを漢字で「公魚」と書くのは、そのむかし、霞ヶ浦の北岸、麻生の城主新城直頼がワカサギのうまさに感じ入り、毎年正月、将軍へ年賀の際、串焼きにして献上したことから、この字を当てるようになった——と伝えられます。
ちょっと白魚《しらうお》に似ていて、体側に頭から尾まで打通しの太い銀線が走り、頭の一部が透《す》けて見えるので、一見して他の淡水魚と区別できます。また、背ビレと尾ビレの間に小さな脂肪ビレがあるのも、ワカサギの特徴です。ワカサギは一年魚で、成長が早い上に繁殖力もなかなか旺盛で、寒い十二月から一、二月頃に、沿岸二メートル内外の浅瀬の砂礫、または水藻に産卵し、一尾で三、四千粒もの卵を産み落します。卵は水底の藻や砂礫などに粘りついて離れません。卵の大きさは、コイの卵よりやや小さく、孵化に要する日数は、コイとは比較にならぬくらい|のんびり《ヽヽヽヽ》していて、水温が摂氏十度内外だったら、一カ月ぐらいかかります。
氷上の釣りとして人気第一のワカサギは、淡水魚としては骨がやわらかく、てんぷら、フライ、塩焼き、白焼きの甘酢、つくだ煮にして賞味され、土地によって、ご自慢の食べ方がありますが、魚田がいちばんワカサギらしい食べ方だとの声もあります。獲れたてのワカサギをよく洗い、両面を少し焼き、別に甘みそを作っておき、焼きたてのワカサギにつけて食べると、「なるほど、一理あるナ」と思えるうまさです。
公魚焼く筑波おろしの煙かそか 朴余子
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论