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たべもの歳時記183

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:たらばがに「タラバガニは海中を泳ぐのか、歩くのか」今、はやりのクイズ番組の問題ではありません。かつて、モスクワで開かれた
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たらばがに
「タラバガニは海中を泳ぐのか、歩くのか」——今、はやりのクイズ番組の問題ではありません。かつて、モスクワで開かれた日ソ漁業交渉で、泳ぐことが立証できないと、漁獲量に影響してくる大問題でした。
タラバガニ論争の発端は一九六四年に発効した大陸ダナに関する国際条約。この条約によると、沿岸につながっている水深二百メートルまでの海を大陸ダナと呼び、ここでは成長期に、海底に絶えず接触している生物は沿岸国の所有とするという規定があり、大陸ダナ条約に加入しているソ連としては、タラバガニは海底を歩いているという前提で、日本のカニ漁業を締め出そうと、もくろんでの論争でした。判定は五分五分で、学者の立場から「タラバは泳ぐ」と主張しているのは、妹尾次郎・東京水産大教授。「産卵期には浅海へ、成長期には深海へとかなりの距離を移動している。海の底をノソノソ這い回って、あんなに移動できるはずがない」という考えです。
一方「残念ながらカニは泳げない」というのは、カニの権威、酒井恒・横浜国大教授。「カニの中でもワタリガニの一族の中には、あと足の先端が平べったく出来ており、それをスクリュー状に回転させながら、泳ぐものもあるが、タラバの足先はとがっているので泳げない。やはり、あの長い足を使って歩くだけだろう」と�泳ぎ説�に否定的。こうしてみると、タラバの生態は、まだナゾを秘めています。北海道の産地では、さっとゆでて二杯酢で食べたり、刺身、カニサラダなどにできますが、東京や関西では、生のタラバを食べるのはムリ。殆どが罐詰もので、酢のもの、炊き込み、ばらずしなどにするとおいしい。
たらば茹でる煙のたうつ冬砂丘 四明
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