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たべもの歳時記192

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:ざ ぼ ん  人語なし朱欒《ざぼん》が熟るゝ島の昼 貞ざぼんは九州南部、長崎、熊本、鹿児島の各県の、農家の庭先に植えられ
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ざ ぼ ん
  人語なし朱欒《ざぼん》が熟るゝ島の昼 貞
ざぼんは九州南部、長崎、熊本、鹿児島の各県の、農家の庭先に植えられています。子どもの頭ほどもあり、みかん類の中では、もっとも大きな果実です。
ざぼんのほか、うちむらさき、ぶんたん、ぼんたんなどとも呼ばれます。九州辺に多いのは、オランダ船の来航のはげしかった十七世紀頃、海を渡って南方から持ち込まれ、長崎周辺で栽培され、たまたま九州の温暖の気候や地味が、ざぼんの気質に合い、広まったからです。一説には、安永元年(一七七二年)秋、薩摩国阿久根港に暴風雨を避けて逃げこんできた清国の船がもたらしたものだといわれ、船長|謝文旦《しやぶんたん》の名にあやかって「文旦」の名がついたといわれます。
かおりの高いくだものですが、果皮が厚く、苦味が多いところから、むかしは黒砂糖をつけて食べられていたようです。現在は、品種や産地によって、苦味の少ない、甘味の多い果汁に富んだものもあります。たいていは、厚い皮を砂糖漬けにして、「文旦漬」あるいは「ざぼん漬」といい、おみやげ品として売られています。
長崎県平戸あたりで生産される平戸ぶんたんは、扁円形のざぼんで、比較的、肉質がやわらかく、果汁も多く、重さは一キロ以上、甘味に富み、国内産としては、もっとも品質のすぐれたものです。これは弘化二年(一八四五年)、肥前国北松浦郡の藩主松浦侯が、長崎でジャガタラ渡来のぶんたんを献上され、これを賞味し、そのタネを臣下にわかち与えたものから生じたと伝えられています。十二月頃熟し、穫れたての頃は、酸味が多いですが、貯蔵後は風味もよくなり、甘味も出て、おいしくなります。
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