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たべもの歳時記194

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:し し ゃ も ニシンを春告魚と呼ぶなら、シシャモは、さしあたり、冬の到来を告げる冬告魚ということになりましょう。北海道の
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し し ゃ も
 ニシンを春告魚と呼ぶなら、シシャモは、さしあたり、冬の到来を告げる冬告魚ということになりましょう。北海道の澄んだ青空が、ナマリ色に変る頃、たくさん獲れはじめるからです。いまでは、郷土色豊かな北海道地方の名産品として、全国に知れ渡り、とくに左党仲間には、酒のサカナとして、おなじみです。シシャモには次のような民話が伝わっています。「むかし、釧路近くのアイヌ族が、ひどい飢饉《ききん》に見舞われ、頼りにしていたサケも不漁で困っていたとき、あるメノコが�なんとか親だけでも養いたいもの�と、川のほとりにきて、一生懸命、神様にお祈りを捧げました。すると、孝心が神に通じたのでしょうか、川岸の柳(ネコヤナギのことか)の枯葉が次々に川面に落ち、これが水に入ると、とたんに魚に化して、ピチピチ泳ぎはじめました。その数はみるみる増えて、川にあふれ、人々は大喜びですなどり、飢えをまぬがれることが出来た」というものです。
この民話からシシャモを一名、柳葉魚ともいいます。これは、シシャモがアイヌ語のシュシュハム、つまり、柳葉のなまりであることによる——といわれます。
北海道の太平洋に面した地方で獲れ、サケと同じく、二、三年魚が主で、十一月の初旬から下旬にかけてのわずか半月の間に、鵡《む》川、沙流川、十勝川、新釧路川などに、大群が現われて、そのため、川が盛り上がるほどだといわれます。小ザカナだけに、傷みやすく、殆どが甘塩の干ものになっています。十尾ほどを頬刺しにして干したもので、土地っ子は、「シシャモはアユよりもうまい」と自慢。艶のある、いくぶんやわらかめのものを選び、軽く焼いて、あつあつのうちに食べましょう。店頭売りは全部がメス、オスは骨が固く、腹子もないので入荷しません。
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