返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

たべもの歳時記196

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:ぶり鰤網《ぶりあみ》を越す大浪の見えにけり 普羅寒風吹きすさぶ厳寒の海上で行なわれるブリの網おこし風景は、まことに豪快そ
(单词翻译:双击或拖选)
 ぶり
鰤網《ぶりあみ》を越す大浪の見えにけり 普羅
寒風吹きすさぶ厳寒の海上で行なわれるブリの網おこし風景は、まことに豪快そのもの。網を引くごとに、たぐるごとに、ブリはここを先途《せんど》と暴れ、しぶきをたててもがきはじめます。その頃ともなると、漁師のからだは、湯上がりみたいに湯気がたち、汗でびっしょり。ひとりにかかる網の目方は、数十キロという重さ。数十人が一糸乱れず網をおこす光景は、海の男とブリの凄絶な闘いの舞台です。
寒鰤のいのち闘ふひびきかな 晩紅
温帯性の回游魚であるブリは、水温十〜二十度の温度を求めて移動し、夏には暖流に乗って、北海道近くまで北上し、晩秋から春にかけて、沿岸沿いに南下して来ます。三、四月頃、本州中部以南で産卵するため、北の海から南下する親ブリで、真冬にかかる頃のものを、俗に「寒ブリ」の名で呼びますが、脂も乗り、冬いちばんのおいしい魚です。鮮度のよい寒ブリは、刺身がいちばん。白身の魚と同じように薄身につくり、本場もののわさびで食べる味は格別。照り焼き、塩焼き、みそ漬けにしてもよく、関西の正月に、なくてはならぬのがこのブリで、関東で歳末に塩ザケがさかんに売れるように、関西、ことに九州、中国、山陰方面では、この時期に塩ブリの需要が急増します。塩漬けは、本来はブリの漁場で、獲れるとすぐ腹を開き、内臓を取り出し塩を詰めてつくるものですが、家庭で仕込む場合は、ブリの切身が塩でかくれる程度にして漬け込みます。だいたい十五日から二十日で食べ頃になり、焼いたり、椀ダネにして賞味します。
同じ寒ブリでも、一般に日本海産のブリのほうが、水温のせいか、脂の乗りがよく美味です。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论