返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

たべもの歳時記207

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:国光りんご りんごは寒い土地を好む果樹で、暖かな地方では、枝葉が伸びるだけで、ある種のものを除けば実が成ることは、めった
(单词翻译:双击或拖选)
 国光りんご
 りんごは寒い土地を好む果樹で、暖かな地方では、枝葉が伸びるだけで、ある種のものを除けば実が成ることは、めったにありません。わが国では、長野県の高冷地が栽培の南限で、それより西の地方では、殆ど栽培していません。
ちなみにりんごの発祥地は……というと、中央アジア。現在でも原始的な林が残っているそうです。人類に親しまれ、栽培されはじめたのは石器時代といわれ、栽培果樹としては、たいへん古いものです。旧約聖書のはじめに出てくるアダムとイブが、思わず手にした禁断の木の実は、後代、いつの頃か、はっきりしませんが、りんごということになっていて、中世以降の泰西名画には、あらかた、りんごの絵が描かれています。
「国光りんご」は、名前から推すと、純日本種のように思われますが、どうしてどうして、明治初年に米国から伝わった外来種で、わが国では古い品種に属しています。栽培が容易で、ひと頃よりは人気が落ちたとはいえ、晩生種でこれに代るほど貯蔵性に富むものがないので、りんごの生産量の中では、かなりの量を誇っています。主産地は青森県。食べどきは一月から三月頃まで。国光は紅玉にくらべると、身がしまって固く、酸味がいくぶん少ないのが特徴です。
国光にかぎらず紅玉などの人気が落ちたのは、水分が少ない、酸味が強いという食味上の欠陥ばかりではなく、あまりにも一般に知られすぎてしまって、目新しさがなくなり、その間に、いろいろな新しい、おいしいものが進出してきて、特別にりんごを賞味することがなくなったせいとも考えられます。このため、産地では、現代の消費者の好みに合うスターキングと国光を交配してできた「富士」に作りかえるところが多くなっていると聞きます。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%