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たべもの歳時記220

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:ほっけ 戦中、戦後の食糧難時代に、スケトウダラ、サメなどとともに、配給魚として配られた魚です。当時は味などおかまいなく、
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 ほっけ
 戦中、戦後の食糧難時代に、スケトウダラ、サメなどとともに、配給魚として配られた魚です。当時は味などおかまいなく、ただ目方さえ合えば……ということで、はるばる北海道から、ろくに氷も入れられず運ばれ、まずい魚の代表みたいな悪印象を与えてしまいました。
戸籍はアイナメ科に属するとはいうものの、味に格段の差があります。とはいっても、それは産地を遠く離れて、東京あたりで食べるからで、産地で鮮度のよいホッケの刺身を口にすると、ヒラメと区別がつきかねるほどの味を持っています。からだの色は、北海に棲む魚だけに、南の海に棲む魚のような派手な色ではなく、灰色の地に、やや不明瞭な淡褐色の横縞《よこじま》があります。
体長は四十センチぐらいの、あまり大きくない魚で、十一月中旬から十二月の中旬頃までの産卵期には、群れをなしますが、それ以外の時季には、群れを作らないのがふつうです。産卵のため、浅いところに来て、たくさん獲れ、漁期は四月から五月。
産卵の群れは、浅海の岩礁やこぶし大の石がごろごろしている地帯に集まり、夜になると、メスは岩の小さな裂け目や、石と石のすき間の上にじっと止まり、二叉に交叉している尾ビレの後縁を、左右に巧みに動かし、からだをこすりつけるようにして卵を産みつけます。そのあとで、オスが精子をふりかけます。産卵中はオスは殆ど餌を摂らず、メスだけがエビなどを食うため動き回ります。そのせいか産卵期にはメスが多く、オスは殆ど獲れないという現象が起きます。
刺身以外に産地ではフライにしますが、産額が多いため、大部分は安い竹輪や、その他の練製品の材料となり、余ったものは養殖ウナギの餌になります。うまいのは、四、五月。
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