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たべもの歳時記223

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:ぼら ボラは、成長の早い魚で、満一年で体長二十四、五センチにもなります。成長に従ってオボコ、イナ、ボラ、トドと名まえの変
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ぼら
 ボラは、成長の早い魚で、満一年で体長二十四、五センチにもなります。成長に従ってオボコ、イナ、ボラ、トドと名まえの変る出世魚で、むかしから祝儀の膳に用いられて来ました。
就職に母が工面の鰡《ぼら》料理 紫玉
春、沖で孵化したオボコは、群がって磯に泳ぎ、潮だまりなどで、活発に遊んでいます。それから六、七月頃に内湾や潮入池に入ったり、川を遡《さかのぼ》ったりして二十センチくらいに成長します。これをイナと呼び、仲秋の頃、上げ潮をねらって潟いっぱいに群れをなして押し寄せ、勢いよく跳《は》ねるさまは壮観な眺めです。
さらに晩秋になると、イナは川を下って海に入り、年を越して二歳となれば、これをボラというようになります。ボラは冬になると、冷たい水のため、眼の上にある脂瞼《しけん》といわれる脂肪質のものが白濁して、いちじるしく視力が鈍って来ます。白濁したように見えるこの脂瞼は、ボラのボラたるゆえんで、こうならなければ、ボラとはいえないと、魚学者はいいます。そうして翌年の夏、また潟や池に入り、秋深く海のほうへ帰って、これが三歳魚となって天寿をまっとうします。眼の白濁したボラは俗に「目白ボラ」といわれ、この頃が充分脂が乗ってうまい時季です。
主に塩焼き、つけ焼き、刺身、煮つけなどにしますが、肉は少し泥臭味を帯びています。それはボラが好んで泥土を口にするためです。また、ボラにはヘソがある——と、よくいわれますが、これはボラの胃の幽門部のこと。ボラはなかなかの大食漢(それだから成長も早いといえますが)で、河口に沈んだ穀粒や珪藻を食べるので、胃の幽門部の筋肉が厚くなり、その外観は、ちょっとソロバン玉に似た形をしています。焼いて、粉ざんしょうをかけるとうまい。
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