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たべもの歳時記224

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:ぽ ん か んぽんかんは温州みかんよりもやや大きめで味は数あるみかん類の中でも、とびきり上等です。明治二十年の大日本農会報
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ぽ ん か ん
ぽんかんは温州みかんよりもやや大きめで味は数あるみかん類の中でも、とびきり上等です。
明治二十年の大日本農会報告には「潮州柑《ちようしゆうかん》」の名で記されていて、わが国のぽんかんは、当時、清国から鹿児島へ移入されたものといわれています。原産地はインド。かなり古くから中国では知られていたようです。主な栽培地は台湾、それに中国南部の湖州や※[#「さんずい+章」、unicode6f33]州です。このほか、現在では、ジャワ、フィリッピン、アメリカなどでも栽培されています。わが国での主産地は、鹿児島、高知、熊本の各県ですが、生産量も少なく、品質の点でも、かつての台湾産のものにくらべると、いちだん落ちるようです。戦後は台湾が日本の領土でなくなり、おまけに、わが国には発生を見ない、ミカンコミバエという恐ろしい害虫に対する防疫上の見地から、青果のままでは輸入が禁止され、現在はこのうまいみかんを食べることはできません。しかし、台湾でミカンコミバエについての消毒方法が見つけ出されたといわれますから、遠からずこの郷愁の味も輸入され、わたくしたちに口福を与えてくれるでしょう。
ぽんかんは漢字で書くと椪柑。これは台湾での俗字だといわれます。実のつけ根の周りが突き出ているところから、はじめ凸柑といわれていたのが、のちに、台湾語の発音が類似する椪の字が当てられるようになったといいます。もっとも、中国本土では、はじめ乳柑(横にしてみると乳房の形に似ているので)と呼ばれていたようで、形ばかりでなく、特有のかおりと甘味は、赤ちゃんに欠かすことのできない乳に象徴されるほどの真価をもち、また、そのように、古代の中国人に認められていたからでもありましょう。色付きのいいもので、重量感があり、表皮のなめらかなものなら、まず大丈夫。大きなものより、中ぐらいのもののほうが、味わいにコクがあります。
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