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食物ことわざ事典02

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:赤貝に土筆「赤貝に土筆」は、春の食べ合わせ例として、戒められてきました。「赤貝に土筆」に限らず、古来食べ合わせとなるもの
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赤貝に土筆
「赤貝に土筆」は、春の食べ合わせ例として、戒められてきました。「赤貝に土筆」に限らず、古来食べ合わせとなるものは、いろいろと言い伝えられてきています。「鰻《うなぎ》と梅干《うめぼ》し」を食べれば即死するとか、「蕎麦《そば》と田螺《たにし》」が食べ合わせであるとか、種々言われ、一部の人たちには、未だに信じられています。しかし、その全部が全部、事実ではありません。たまたま事実らしいものがあっても、その原因はまったく別で、ほかにあります。
例えば「鰻と梅干し」ですが、ウナギは脂肪の多いもので、人によっては食べ過ぎると下痢することもありましょう。梅干しをウナギといっしょに食べたとき、なにか有害な作用を持つことは、まったく考えられません。強いて理由を考えれば、梅干しの酸味が脂肪とある変化を起こすことですが、これも正当とは信じられません。結局、この食べ合わせはウソで、なんら科学的根拠のない言い伝えに過ぎないと断定できます。この問題については、大正後期に、当時の栄養研究所で実験を試み、なんら異状のなかったことが報告されています。「鰻と梅干し」の食べ合わせは、かつてウナギが腐敗していたか、あるいは、ほかに毒物があったため、中毒事件が突発し、これを見て怖《お》じ気《け》づいた人たちが、食べ合わせ伝説を作り上げてしまったものと考えられます。
また、「蕎麦と田螺」にしても、中毒した事例は聞かず、まったくの迷信です。強いて考えれば、タニシは消化のわるいもので、たまたまタニシとそばとを過食した人が、お腹をこわしたに過ぎないのではないでしょうか。そばはとにかく、「赤貝に土筆」の取り合わせでも、やはり、問題があるとすれば赤貝で、貝類の中には消化のわるいものがあり、また、時季によっては中毒物質をふくむこともあるので注意を要します。「蕎麦と田螺」でも、もし中毒事件があったとすれば、タニシによるもので、食べ合わせではないでしょう。
このほか、古来、伝えられてきた食べ合わせは実に多く、想い出すままに記してみると、牛乳または牛肉とほうれん草・びわと小豆・コイと猪肉・フグとサケ・タコと柿・すいかと天ぷら・まつたけとアサリ・まくわうりと油揚げ・ハマグリとみかん・カニと氷水・ぎんなんとウナギ・すももとサバ・カニと柿・びわとそうめん・ニシンとこんにゃくとねぎ・サメとサザエ……などがあります。
これらも科学的な根拠はなく、強いて原因を挙げるとなれば、
㈰不消化のもの──小豆・サザエ・タコ・まつたけ・柿など。
㈪脂肪の多いもの──コイ・猪・天ぷら・油揚げ・ウナギなど。
㈫中毒を起こしやすいもの──サメ・サバ・カニ・エビ・アサリ・ハマグリなど。
こうしたものが、食べ合わせとされるものの一方の相手役をつとめていることから、これらが原因で、他の相手は巻き添えを食ったものと考えられます。
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