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食物ことわざ事典05

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:朝の茶がうまいと晴天 さしもの寒気も、三月半ばを過ぎる頃ともなると、ようやく和らぎ、そろそろストーブを片付けはじめる地方
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朝の茶がうまいと晴天
 さしもの寒気も、三月半ばを過ぎる頃ともなると、ようやく和らぎ、そろそろストーブを片付けはじめる地方もあります。しかし、この季節はまだ寒暖の変動が大きく、日中、腕まくりして汗ばむほど暖かいかと思うと、翌朝は庭いちめん雪かと見まごう霜が降り、冬が舞い戻ったかと思えることも、しばしばあります。
気象の専門家によると、春には低気圧と移動性高気圧とが交互に通り、低気圧が通るとき、とりわけ日本海側を抜けるときは、この低気圧に向かって南風が吹くので、非常に暖かくなる。しかし、移動性高気圧が通るときや、シベリアの方から高気圧が張り出してくるときには、寒冷な空気が流れ込むので寒く感じる──のだそうです。それで「身体に寒いと感じるときは、天気がよくなる」と言われます。
旧暦の二月をキサラギというのは、「衣更着」の意だとして、余寒のために一度脱いだきものを、さらに着重ねるからだとする説がありますが、それは新旧を混同した牽強付会《けんきようふかい》の説で、『大言海』によると、
「萌揺月ノ略ナラム……草木ノ萌シ出ヅル月ノ意」
だとし、仏教学者は梵語《ぼんご》のキサライ、すなわち「木の芽立ち」ということだと説いています。いずれにしても、新暦三月のころには、いろいろな樹木に芽が張り出してきて、「木の芽立ち」の事実を、はっきり見せてくれます。
春めくと縁先に置く塗の下駄 つねこ
うららかに晴れわたった春の日は、どなたにとっても気分のいいものですが、とくに長く床に臥《ふ》している病人は天気に敏感で、「病人の気分のよいときは天気がよい」などと言われます。また、「朝の茶がうまいと晴天」などとも言われます。天気のよくなる日の朝は気温が低く、肌身にすがすがしく感じ、熱いお茶がおいしく飲めるところから、このような実感のこもったことわざも生まれたのでしょう。
お茶と同様に、食べ物についても、「食べ物がうまいと天気がよい」と言われます。それはそうでしょう。天気がよければ、家の中に閉じこもっているのはもったいなく、どうしても外へ出たくなり、おのずと運動するチャンスにも恵まれ、食欲も盛んになり、食べ物がうまく感じられ、しかも、晴天が二、三日つづくことが多いので、こうも言われたのでしょう。
昔から天気天候の変化を、みずから判断する方法として、「観天望気《かんてんぼうき》」という知恵が伝えられており、例えば「春一番が吹き荒れると急に春めく」とか、「月が暈《かさ》をかぶると翌日は天気が悪くなる」とか、「ヒバリが高く昇るときは晴れ」と言ったことが伝承されております。いずれも、理由《わけ》のあることで、今日でも、こうした天気にまつわることわざは農民や漁民の暮しの中に生きています。
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