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食物ことわざ事典10

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:案じるより団子汁「案ずるより生むが易い」をもじってしゃれたことわざ。心配してみたところで、なるようにしかならないから、く
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案じるより団子汁
「案ずるより生むが易い」をもじってしゃれたことわざ。心配してみたところで、なるようにしかならないから、くよくよせずに団子汁(みそ汁やすまし汁に団子を入れた汁もの)でも食べて、気長に待つがよいということ。ことわざ本来の面目である、直截《ちよくせつ》な物言いで、ずばり平常の精神衛生法を訓《さと》しています。同様のことわざに「案じるより芋汁」「案じるより豆腐汁」があります。案じるは餡汁《あんじる》にかけてのしゃれです。
精神衛生法と言えば、江戸後期の蘭方医で、わが国蘭学の始祖と仰がれる杉田玄白に『養生七不可《ようじようななふか》』という著作があります。子孫のために養生の大要を記したもので、言うところの七不可というのは、
 昨日の非は恨悔《こんかい》すべからず
明日の是は慮念《りよねん》すべからず
飲と食とは度《ど》を過すべからず
正物に非ざれば苟《いや》しくも食すべからず
事無き時は薬を服すべからず
壮実《そうじつ》を頼みて房《ぼう》を過すべからず
動作を勤めて安《あん》を好むべからず
 の七カ条で、各条下に和漢蘭の諸書や体験例を引いて、周到な解説を試みています。冒頭の二カ条が、今日でいう精神衛生法。訳せば、「昨日の失敗を後悔するな」「明日のことをくよくよ考えるな」というものです。
玄白先生は病いをからだに入れないようにするための心得として、まず「昨日の非は恨悔すべからず」と説いておられます。正にそのとおりで、精神の平静を保ちながら緊張力を充実すべきことを教えております。心にわだかまりがあり、心配事が絶えないときには、病気しがちなことは、どなたも経験のあるところです。精神力が充実していれば、いかなる疾病《しつぺい》も、台頭の余地を与えないことは明らかです。
病気をからだに入れないための第二の心得は、睡眠や食事を程よく調整して、不規則な生活にわたらず、運動と休養の不足に陥らないように努めることです。完全な睡眠のためには、玄白先生ご指摘のように「明日の是は慮念すべからず」、つまり、あすのことをああでもないこうでもないと思いわずらわぬことです。あすのことは来てみなければ分りません。キリストさまの教えではありませんが、今日の憂いは今日にして足れり──です。それにしても、昔の人は「案じるより団子汁」と、端的にうまいことを言いますネ。
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