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食物ことわざ事典12

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:石首魚女に食わすな 魚の種類によって、また、同じ魚でも時季によって、女性、とりわけお嫁さんに食べさせてはならぬ魚が、昔は
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石首魚女に食わすな
 魚の種類によって、また、同じ魚でも時季によって、女性、とりわけお嫁さんに食べさせてはならぬ魚が、昔はいろいろありました。
○秋|鯖《さば》嫁に食わすな
○秋|※[#「魚+師のつくり」、unicode9b73]《かます》嫁に食わすな
○秋の秋刀魚《さんま》は孕《はら》み女に見せるな
○五月|鮒《ふな》にくい嫁に食わすな
○産婦に比目魚《ひらめ》食わすな
○鯊《はぜ》の洗いは嫁に食わすな
○夏蛸《なつだこ》嫁に食わすな
「石首魚女に食わすな」も、そうした一例で、イシモチは子なし──という迷信があって、子どもが生めない石女《うまずめ》に引っかけた親心の戒めとして伝えられてきました。衆知の如く「秋なすび嫁に食わすな」も、なすは消化がわるい上に、秋なすには殊《こと》に種子が少ないことから、子種《こだね》がなくなることを憂えて嫁に食わせない老婆心からで、イシモチの親心と似通っております。もちろんイシモチに子種がないわけではなく、春から夏にかけて、イシモチは浅海に押し寄せて産卵します。特にイシモチの卵巣はうまいと言って、魚好きの通は珍重しています。
石もちと云へども軽い肴なり
と、江戸の川柳子はからかっていますが、イシモチは頭部の中にある平衡器官の「耳石《じせき》」が、他の魚にくらべて大きいことによる呼び名です。体色は薄灰色で、銀白色の光沢があり、エラブタに大きな一個の黒色斑点がある魚で、体長約三〇センチぐらいになります。北は松島湾辺りから南はインド洋まで広く分布し、棲息水域の水温の関係で、成長に著しく差異があります。釣り魚として、釣りマニアには、おなじみの魚です。
関西や九州ではグチ、あるいはクチの名で呼びます。イシモチにかぎらず、ニベ科の魚は水中でも、ブーブーと相当大きな声を出し、それがあたかも「愚痴」をこぼしているようだから──というのが、名の由来だと言われます。イシモチには、ニベ科と、テンジクダイ科のイシモチがあります。ニベやヨシノボリ(ハゼ科)をイシモチと呼ぶ方言もあります。ニベ科のイシモチ(今回採り上げたイシモチ)は成長すると、ニベと略称します。
肉は淡泊で、秋にはとりわけうまいと言います。イシモチだけでなく、このニベ科の魚の多くはカマボコなどの練製品にすると、シコシコとした|あし《ヽヽ》(腰がある、座りがよいとも言う)があり、上級品ができるとあってほとんどが練製品にされるので、姿のままでは、一般の方には縁遠い魚──と言えるかも知れません。よく「にべもない」とか「にべもつやもない」と言って、無愛想な態度を言いますが、これはニベ科の海魚が語源です。ニベ(鰾膠・※[#「魚+免」、unicode9bb8]膠)は、ニベのうきぶくろから作る膠《にかわ》で、昔は接着剤として重宝されました。ですから「にべもない」と言えば、取りつく島もない──の意になるわけです。
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