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食物ことわざ事典21

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:蝦で鯛を釣る 数あることわざの中でも、これはずいぶんと出番の多いことわざです。「飯粒で鯛を釣る」とも言い、わずかな元手で
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蝦で鯛を釣る

 数あることわざの中でも、これはずいぶんと出番の多いことわざです。「飯粒で鯛を釣る」とも言い、わずかな元手で、大きな利益を得ることを言います。また、わずかな贈り物をして多大の返礼を受けるのたとえにも用います。俗に「えびでたい」「えびたい」。
合巻《ごうかん》(『合巻本』の略称。文化〈一八〇四〜一八一八年〉以後、江戸で出版された草双紙の一種。長編の草双紙数冊分を合本にしたもの)『教草女房形気』の二五・上には、
「蝦《えび》で鯛《たい》を釣《つ》る積《つもり》にや、出かけて行きしが、(中略)丸《まる》裸躰《はだか》となりて、壺でも振つて居るならん」
といった使われ方をしています。事実、タイを釣るとき、餌にはエビ類が多く、特にサイマキと呼ばれる小型のクルマエビは最上。このごろではサイマキの値段も結構高く、このことわざ、値段の対比から言えば、昔ほどの差はありません。
餌となるエビは尾を噛み切り、そこから鉤《はり》を刺し通しますが、頭を下にして、なるべく真っ直ぐの状態にするのがよいとされています。当りは、かなりはっきりしているので、初心者でもわかりやすく、釣果《ちようか》も魚の王者と言われるタイだけに美しく、持って帰ってもよろこばれること請合いです。
同義語に「しらさ海老にて鯊《はぜ》を釣る」がありますが、シラサエビ(シラタエビとも言う)は河口にいるスジエビの類です。一説によると「蝦で鯛を釣る」のエビは「飯粒《いいほ》の変」と言います。すでに『土佐日記』にも「いぼで鯛釣る思ひ」と記され、江戸時代の『譬喩尽《ひゆづくし》』にも「い|ひ《い》ぼしてつるとや」と記されています。このいひぼは疣《いぼ》、餌《えぼ》(えば)、飯粒《いいぼ》の三説がありますが、文字からも推察できるように飯粒説が有力です。ほかに、「麦飯《むぎいい》で鯉釣る」(『和漢古諺』)があり、「しゃく(蝦蛄《しやこ》)で鯉釣る」「蝦を将《も》って鼈《べつ》を釣る」などの類語があります。しゃくは蝦蛄ではなく、虫の名といった説もあります。
海老で鯛下女が宿から麦こがし 雑俳『柳多留』一五四
わが国ではタイが殊《こと》のほか珍重されるので、ほんもののタイにあやかろうと、何々ダイと名付けられる|あやかりたい《ヽヽヽヽヽヽ》が一八〇種に及ぶと言いますからおどろきです。そんな中で、一般に釣り人たちがタイ釣りとして楽しむ魚は、マダイ・チダイ・キダイの三種で、クロダイ・ヘダイは、それぞれ別な釣り方で釣ります。
いわゆる乗っ込み期の大マダイ釣りは、かなりの熟練を要しますが、二、三〇センチの中型、小型のタイは初心者でも条件さえととのえばよく釣れます。特に秋のチダイは釣り場の水深が二〇メートル前後の浅場が中心となるので、タイ釣り入門には絶好のチャンスです。
数多いタイの中で、やはり、マダイは最高で、淡泊な中に豊かな風味を秘め、生臭さやクセがなく、頭から尾まで余すところなく食べられ、さすがに海魚の王の評価は当を得ています。
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