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食物ことわざ事典22

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:置き酌失礼持たぬが不調法 文字通りお酌をする際のマナーを教えたもので、置いてある盃に注《つ》ぐのは失礼ですが、また盃を持
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置き酌失礼持たぬが不調法
 文字通りお酌をする際のマナーを教えたもので、置いてある盃に注《つ》ぐのは失礼ですが、また盃を持たないのもよくありません。このように言って、盃の酒を干すように勧めます。
「さあ、おひとついかが」「どうも」と、まず一杯ちょうだい。「もうひとつ」「ハイ」と、また一杯。「まあ、早いこと、じゃあかけつけ三杯よ」「ハイよ」と、また一杯。ここいらへんで、ちょっとウルサくなります。こいつもグッと干してしまいます。相手は、まだ徳利を手に持って控えています。「いいよ、ここへ置いてくれ」「アーラ、もひとつ」。黙って、また、一杯。これを干さずに七分ぐらい残して、盃を膳に置くと、「お強いんですのね」とかなんとか言って、また、お酌をしかけます。「いいんだよ、ボクは手酌のほうがいいんだから」「あら、そんなことおっしゃらないでお酌させて」「まあいい、置いといて、ここへ」「でも、もひとつ」。お酒をムリ強いさせられることくらい嫌《いや》なものはありません。先人もお酒の|やりとり《ヽヽヽヽ》には閉口したらしく、わたしの手元にある『躾方之事《しつけかたのこと》』という小笠原家伝書には、わざわざ「盃ノ次第酌ノ事」「同呑様ノ事」という章を設けて、武家の酒の作法について、事細かに教えています。実際、タイミングよく、出過ぎず遅れずお酌をするのは、なかなか至難のワザで、その点、最初の一杯を注いで、あとはお預け徳利にする懐石流が、酒呑みにはいちばん心落ちつきます。
厳密に言って、盃は先ず上位の人から下位の人へ下さるべきもので、宴会が始まったら正席または代表のあいさつをしてくださった所へ招待側の代表が盃をいただきに参上します。そして返盃をして次に回ります。お客の方も先ず左右から始めて二、三人先まではこうした順で、自然に行われるべきです。あとは特に親しい人などへ芸者を取次にして盃を送ります。芸者から盃を受け取ったら、呉れた人の方に向かって会釈をします。それゆえ、盃を頼んだ場合には、それが先方へ届いたときに、遠くからでも目礼し合うように心がけるべきです。席の始めの内に下席から上席の人に盃を差したりするのはマナーに反します。方々から盃が来たら適当に注いでもらって、すぐに間違えず返盃すべきです。
ビールの好きな人は、コップにまだ残っているのに、注がれるのをひどく嫌います。ドイツでは「注ぎ足し無用」のことばがあるくらいで、ビールほど気圧、温度に敏感なものはないので、理にかなっています。「置き注ぎ失礼」とも言いますが、原則としてグラス類は、置き注ぎのほうが正式で、手に持つなら自分で持って、注いでから客に渡します。西洋お酌法です。しかも、日本酒はあふれるほどに注ぐが、洋酒は総じて七分目ほど注ぐのがマナー。例外としてブランデーは香りを楽しむ酒であるため、グラスを両手にはさんで、暖めて香りを立てていただくという意味で、下から二〜三分目しか注ぎません。
お酒を気持ちよく飲むために、献酬はほどほどにし、注ぐときは、飲むほうの好みを聞いて注ぐようにし、好意の押売り、ムリ強いは避けるようにしたいものです。
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