返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

食物ことわざ事典30

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:寒中の水を飲めば風邪ひかぬ 寒中──正確に言えば、大寒、小寒の二候にわたる期間。ここでは、寒さのきびしい間を指しています
(单词翻译:双击或拖选)
 寒中の水を飲めば風邪ひかぬ
 寒中──正確に言えば、大寒、小寒の二候にわたる期間。ここでは、寒さのきびしい間を指しています。このことわざは寒中といえども水分不足にならないように注意を促したものです。水分が不足すると、からだに変調をきたして、風邪をひきやすくなります。
もともと人体には病いはないものです。人はみずから求めて病むので、その病いの原因は、自家中毒と代謝不均衡との二つです。自家中毒によって、からだの抵抗力が低下するので、風邪その他の伝染病が起こり、新陳代謝の均衡を得ないことによって、腎臓病とか糖尿病とかが起こり、また癌《がん》のような悪性の病いにしても、抵抗力の強い、健康な組織に発生し得ないことは、十分証拠が挙がっている事実です。病気は抵抗力の弱っているところから生ずるのであって、抵抗力を強めたいと思うなら、自家中毒を避け、代謝の均衡を図《はか》らなければなりません。このような目的に水は重要な役目を演ずるものです。
水は生理的には代謝の均衡を保ち、病的な場合には解毒《げどく》の働きをします。胃腸の働き一つをとっても、水のないとき、または水の不足するとき、完全には行われません。消化も吸収も排泄もみな水によってなされるからです。水が体内に多すぎる場合には、わけなく排泄されますが、少なすぎる場合に体内で製造されるものではありません。もちろん、食物の酸化によって少しは生じますが、その量は極めて微々たるもので、水の飲用の不足からくる欠乏を補うことはできません。したがって、水の飲用の不足は消化の不完全を来《きた》し、その結果としてあらわれる毒物も十分に処理されることができないので、胃腸の組織はその中毒をこうむって、ひいてはその毒素が吸収されて、全身に害を及ぼすことになるのです。水はまた食物の分量を調節する働きがあります。大食の人が中毒にかかりやすいのは、消化不良に起因しますが、食前に水を飲むか、食事中水を飲めば、胃の容積を一時水でふさぐので、自然に食物の分量も減ります。水のために胃液が薄められるとか、胃拡張を起こすという説は、謂《い》われのないことです。
わたしの知り合いのひとりは、当年七十八歳、企業の第一線で指導的役割を果しておりますが、この御仁《ごじん》、さかんにすすめるのは、「朝起きて顔を洗ったら、まず生水を一杯グッと呑み下すことだ」と言うのです。これは確かに胃の活動を刺激することになるし、便秘症の人には緩下剤的役目を果たすことになります。
「ボクは胆汁の薄い体質を補う目的もあって、毎朝、洗面後、せんぶり(漢方では当薬と言う)の稀釈液《きしやくえき》をコップ一杯必ず服用すること、年すでに久しい。ほかにもいろいろ実行していることがあるから、せんぶりの効用とばかりは言えないが、ともかくも元気で、これこのとおり」
と、この老翁、老いてますますさかんです。
事ほどさように、「水は百薬の長」と言っても、言い過ぎではありません。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论