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食物ことわざ事典42

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:鯉の生血は精がつく 今ごろの季節になると、「寒」の字を冠した魚が珍重されるようになります。俗に「寒ブリ・寒ボラ・寒ガレイ
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鯉の生血は精がつく
 今ごろの季節になると、「寒」の字を冠した魚が珍重されるようになります。俗に「寒ブリ・寒ボラ・寒ガレイ」と言われるような例がそれで、寒ゴイ・寒ブナなどもよろこばれます。
寒さが厳しくなると、コイやフナは池や川の泥土の表層に、じっとしていて、余分な動きをしない上に、皮下脂肪を蓄えているので、うま味が増すわけです。
このころのコイを食べれば、からだのためによい栄養物ともなり、したがって薬ともなり、活動力を旺盛にする根源ともなります。
「鯉濃《こいこく》汁を食べれば乳の出がよくなる」
などと言いますのも、コイは生命力が強く、栄養価が高いところから出たことばです。コイは川魚の長とされ、タイの「大位《たい》」に次いで「小位《こい》」とされたり、肩を並べて「高位《こい》」と書いたりもされた儀式魚です。また、コイは登竜門にまつわり、出世魚とも言われて儀式魚にもなるおめでたい魚ですが、腹部にある五番目の鰭《ひれ》が「子とどめの鰭」と呼ばれ、結婚式などのお祝いには差し控えられもする魚です。
『済民記《せいみんき》』という天正元年(一五七三)に成った本に依りますと、
「鯉《こい》は泄瀉《えいしや》、喘急《ぜんきゆう》、水腫《すいしゆ》、黄疸《おうだん》、消渇《しようかち》、妊婦食物、乳汁食物」
など、盛り沢山に諸病に薬効があるとされ、さらにボケ(健忘)にも効くと言いますから、まず万病の薬と言った方が近道で、特に「緋鯉《ひごい》」は乳薬及び肺結核の妙薬として珍重され、結核患者は、生きんがためにコイの生き血を飲んだものです。
乳の薬にと里《さと》から魚が来る
乳の薬里から魚を見舞ふなり
コイの生血が母乳の分泌を促すというので、娘が出産すると、里(生家)からコイを届ける風習のあったことを、この柳句は教えてくれます。また、コイの生血は熱病の人に飲ませると卓効があると言われます。
古い話ではありますが、コイの生|鱗《うろこ》は、婦人の乳腫れにもよく効く──ということも耳にしています。用法は、単に患部にコイの生鱗を貼ればよいということで、また、コイの皮を鱗をつけたまま剥《は》がして、乾燥して置いたのを用いても相当効力がある──とも聞いております。
食傷は夏の暑い盛りには殊《こと》に多い病気ですが、新潟地方では、コイの胃袋をよく乾かして食傷の薬として用います。もちろん、生のまま用いた方が効きめがさらによいとのことです。また、常にこれを服用することにより、消化器系の諸器官を健全ならしめることもできると言います。
鯉の味噌汁産後の妻の肥立《ひだち》よかれとたてまする 山鹿
コイをこんぶといっしょに煮て食べれば水腫《すいしゆ》(むくみ)、利尿《りによう》にも効能があると言われます。
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