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食物ことわざ事典43

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:胡椒丸呑み こしょうの実を粒のまま丸呑みしても、さのみ辛くないように、物事もよく味わってみないと真偽は分らない──という
(单词翻译:双击或拖选)
胡椒丸呑み
 こしょうの実を粒のまま丸呑みしても、さのみ辛くないように、物事もよく味わってみないと真偽は分らない──という意味です。今日ではこしょうは、もっともポピュラーなスパイスですが、中世のヨーロッパでは、銀と同価値をもつ貴重品として取り扱われ、法貨の一つとして地代、小作料、持参金、税金を賄《まかな》っており、ドイツでは役人の給料をこしょうで払い、イギリスでは地主たちが小作料とか地代を、特にこしょうで支払うよう要求していたので、peppercorn rent(こしょうの実《み》地代)という昔の名残りを止《とど》める言葉が残っています。
こしょうは俗に「スパイスの王様」とも呼ばれていますが、それと言うのも世界中の料理に幅広く用いられるばかりでなく、同じ料理にさえ、三度も使われるほど親しまれているからです。まずは台所で下ごしらえの調理の段階で、次に調理した材料を料理する過程で全体の味をよくしたり、手直しするために、そして最後に、出来上がった料理を食べる人が、自分の好みに合わせて食卓の上で用いるスパイスでもあるからです。
ペッパーという言葉は、梵語のピッパリー(長胡椒・ロングペッパーを意味します)に由来しますが、インドでは、紀元前五〇〇年代に、すでに栽培されていた事実が、古代インドの有名な叙事詩『ラーマーヤナ』の中に「塩と胡椒で食べる食物」と記されていることからもうかがえます。
このように人類の食生活の中に古くから根を下ろし、必需品であったこしょうは、インドの西南海岸マラバル地方を原産地とする熱帯性植物で、その果実をスパイスとして用います。日本に伝えられた時代は明らかではありませんが、すでに正倉院御物の中にこしょうがシナモン・グローブ・人参《にんじん》・甘草《かんぞう》・麝香《じやこう》などとともに含まれており、少なくとも天平勝宝元年(七四九)以前に、日本にもたらされていたことになります。
現在、粉末・粗挽き・原粒・塩こしょうなどが日本では市販されていますが、戦後、食生活の洋風化につれて、家庭内に急速に浸透し、とうがらし・からし・わさび・ガーリック・カレー粉などとともに、常備されるスパイスの一つになっています。
良質なこしょうは非常に値の張る高価なものですから、大量に販売されているこしょうには、質のよくないものもあります。こしょうは挽いてないものがよい──と言われるのは、挽いたこしょうは容易に混ぜものが可能だからです。また、こしょうの香気は移ろいやすいので、一度粉に挽くと、急激に風味を失ってしまいます。こしょうの丸呑みは効き目がなくムダなことですが、買うときばかりは、丸のままの粒がよく、使うたびにこしょう挽きで、挽きたてを使うようにすれば、こしょうの新鮮な香味が、料理の味を一層引き立ててくれます。こしょうの刺激性はピペリンというアルカロイド化合物によるもので、ピペリンは唾液と胃液の分泌を促し、消化を助けます。
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