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食物ことわざ事典48

时间: 2020-01-11    进入日语论坛
核心提示:昆布を三年食うと瘤が治る 昆布はこんぶが正しい発音、読み方ですが、こんぶの訛《なま》りでこぶと読むことも間々あります。鎌
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 昆布を三年食うと瘤が治る
 昆布はこんぶが正しい発音、読み方ですが、こんぶの訛《なま》りでこぶと読むことも間々あります。鎌倉時代の語源辞書『名語記《みようごき》』五には、
「海草の|こぶ《ヽヽ》、如何。|こぶ《ヽヽ》は混布とかけり。海中にてひろめけるすがたの、ぬのににたれば、ひたるぬのとかけるなるべし」
とあり、すでにこぶという読み方のあったことが分ります。慶長八年(一六〇三)板の『日葡《につぽ》辞書』にも「Cobu〈コブ〉」となっています。なぜ「昆布」の読み方に、こうもこだわるかと言えば、このことわざはこぶとコブの語呂合わせ(酷似した発音の言葉の合致)、同音をもじったもので、実効のあろうはずがないからです。こぶは「喜ぶ」の語呂に通じ、縁起や御幣をかつぐのに、それこそ大いに喜ばれます。祝儀の品としてこんぶそのものが用いられ、正月の鏡餅の間に敷かれ、おせち料理の祝い肴に使われる「昆布巻き」や、「チャ」という語を忌んで、茶の代りに「こんぶ」が使われます。三三九度の皿物にもこんぶは登場します。
外国語にもこうした語呂合わせの縁起や言葉遊びはありますが、日本語には語尾が母音で終って、その発音が単純なのが多いので、とりわけ語呂合わせの演出が多い。万歳《まんざい》の掛け合い、落語の八つぁん熊さんの聞き違いや落ちは、この語呂合わせをふんだんに採り入れています。万歳や落語ばかりでなく、縁起や御幣かつぎにも、ずいぶんと多く、食べ物に関係のあるのを拾ってみても、こんぶのほか、鯛、豆、カツオ節などがあります。
鯛は「めでたい」のタイを取っています。タイだけでも語呂が合う上に、幸いに「目出」も付け加えられます。と言うのは、タイの中でも「金目鯛」は目が飛び出しているので、文字通り「目出鯛」のです。ふつうのマダイでも、海流や他の大形の魚に追われて、海面近くに浮上すると、水圧が急に減ずるので、鰾《うきぶくろ》が膨張し、時に眼窩《がんか》の空気も膨れて、眼が飛び出して来るのもあって、いよいよ目出度《めでた》いことになります。
豆は|まめ《ヽヽ》で達者でという語呂からお目出度事には欠かせません。正月の慶《よろこ》びに登場する「開豆《ひらきまめ》」などはその最たるもので、白豆を塩煮にして押し開いたものです。年中、健康《まめ》で暮せるようにとの意に用いられるものです。お屠蘇《とそ》の三種肴として、数の子、開牛蒡《ひらきごぼう》とともに黒豆は欠くべからざるものとなっています。
カツオ節はお目出度いと言っても、武家向きのもので、語呂が「勝男武士」に通ずるというので、出陣式や凱旋式はもちろん、普通行事にも重用されます。やがて武家ばかりか庶民の間にも広がり、保存がきく上に、誰の口にも合う便利なものなので、結婚祝い、出産祝い、立身出世の祝事の贈答品に重宝されてきました。
正月の慶事には、このほか「田作り」なども重用され、別に「五万米《ごまめ》」「小殿原《ことのばら》」とも言っています。
田づくりや老母呼ばるる味加減 栗原郁子
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