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食物ことわざ事典51

时间: 2020-01-12    进入日语论坛
核心提示:酒は飲むとも飲まるるな 酒は百薬の長──と言うかと思えば、酒は百毒の長──とも言います。酒は飲み方によって、薬にも毒にも
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酒は飲むとも飲まるるな
 酒は百薬の長──と言うかと思えば、酒は百毒の長──とも言います。酒は飲み方によって、薬にも毒にもなります。酒は適度に飲むべきで、「酒が酒を飲む」ようになってはおしまいです。酒を毒にしない上手な飲み方で、じっくり楽しみたいものです。
酒による酔い方は、人それぞれによって非常にちがいますが、これを分類しますと、大体次の三つの型に分類できます。単純酩酊、複雑酩酊、病的酩酊。単純酩酊では、アルコールによって中枢神経がマヒしてきますと、精神的抑圧がとれ、生命的興奮がさかんになりますが、それ以上進みますと、眠ってしまうので、あまり問題にはなりません。複雑酩酊では、マヒのほうが遅れ、興奮状態だけが進行、さまざまの上戸があらわれます。酒乱と言われるものの中にも、このタイプが多いので、ほどのいいところで、誰かがブレーキをかけるか、自制する習慣をつけることが大切。病的酩酊は、意識がもうろうとするか、幻覚、妄想が起きる精神病の状態になるもので、これは飲酒をつづけますと、身体的にも精神的にも健康上極めて危険ですから、絶対の禁酒が必要と言えます。
酔い方にもお国ぶりがあって、わたしの見たかぎり、西洋人の酔い方は、酔いを意識しますと、ぐっと手綱《たづな》を引き締めて、「自分はしっかりしているぞ、まだ崩れてはいないぞ」という緊張感をもちつづける習性があるのに、日本人の場合は「自分はうんと酔っぱらっている。矢でも鉄砲でも持って来い」という誇張的自意識姿勢から、いよいよその酔態が得意になってくるようですから、始末におえません。酔っぱらった時点で、「自分はしっかりしている。醜態はよそう」ということと、「自分は酔った、ええめんどくせえ」という思考の在り方とでは、格段のちがいがあります。秋の夜の酒は「静かに飲むべかりけり」と言ったのは、若山牧水ですが、グループで騒ぎながら飲めば、ある程度発散できるので、アルコールの吸収量はそれだけ減ります。ただしグループですと、つい度を過ごす危険があり、ひとりで時間をかけながら、ゆっくり飲むのもわるくありません。また、気分のいいときには、自律神経系が順調で、からだの調節作用が有効に働くので、気持ちよく酔えます。
アルコールは胃壁や小腸で吸収され、肝臓で分解されます。肝臓の働きを助けるためにも、栄養が片寄らないためにも、酒の肴として、肉類、卵、ハム、ソーセージ、魚、豆腐、納豆などのたんぱく質を十分に摂る必要があります。しかし、これらのものは酸性食品が多いので、血液を中性に保つためには、野菜類、くだものを摂ることも忘れないょうに。
以上のようなことから、しめくくりとして実践的な酒の飲み方をコーチすると、まず㈰量をたくさん飲まないこと。㈪ピッチをあげないこと。㈫飲むだけでなく、よく食べること。㈬よく眠ること。㈭最後に、やはり、酒は気分をほぐして飲むこと──です。
酒はほろ酔ひ 娘は二八 花は桜の盛りまへ
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