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食物ことわざ事典52

时间: 2020-01-12    进入日语论坛
核心提示:薩摩芋を食べると太る「いも・たこ・なんきん(南瓜《かぼちや》)」と言えば、昔から女の好きなものの代表とされ、唄の文句にま
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薩摩芋を食べると太る

「いも・たこ・なんきん(南瓜《かぼちや》)」と言えば、昔から女の好きなものの代表とされ、唄の文句にまで登場しています。今日では、女を小バカにした|ざれ唄《ヽヽヽ》のように思いがちですが、男をふくめて、建前抜きの食べ物の好みを吐露しているように思います。
それなのに、いもと言うとイメージがよくありません。例えばいもを冠したことばは、いずれもいい意味には使われず、「あいつは|いも《ヽヽ》だ」と言えば、ひどい悪口《わるくち》ですし、「|いも《ヽヽ》野郎」「|いも《ヽヽ》娘」ともなれば、もう侮蔑《ぶべつ》以外の何物でもありません。米・麦などの主食がありあまるほどある現在では、代用食としてのいもの役割は相対的に低く、軽視されるのは止むを得ないとしても、いもはその姿、形が現代人、とくに若者たちのセンスからすると、どうもダサイものとして映るようです。
第一、その太った体型が性に合わないし、土の中から泥だらけの姿で、モッコリ出てくる様子も、お気に召さないようです。その上、でんぷん質ですので、食べるとお腹が張るし、結果的に不躾《ぶしつけ》な怪音を発するし、果てはいものように太るのではないか──という懸念や嫌悪感すら抱く人も多いようです。
いもはお米と同じように、でんぷんの多い食べ物であることは事実ですが、「薩摩芋を食べると太る」というのは、とんだ濡《ぬ》れ衣《ぎぬ》で、でんぷんにかぎらず、なんでも必要カロリー以上のものを食べれば、余った分は、一度脂肪に変えられ、皮下脂肪として蓄えられ、この皮下脂肪が多くなれば、太るということになります。でんぷんの多いのは、さつまいもにかぎったことではなく、同じいも類のじゃがいもやさといもにも共通して言えることで、それにもかかわらず、じゃがいもやさといもを食べると太るということを聞かないのは、おかしな話です。
さつまいもは、他のいも類とちがって、確かに蔗糖・ブドウ糖・果糖が多く、そのせいか、じゃがいもが淡泊であるのにくらべ、甘味をもっています。ですから、焼きいもに代表されるように、ごはんのおかずとしてよりは、間食として、独立して食べることが多く、ふつうに、きちんと食事を摂った以外に食べれば、どうしても必要カロリーをオーバーしがちになります。他のいも類のように、ごはんのおかずとして食べたり、主食の代りにさつまいもを食べるなら、太るという心配はありません。
いもは|かさ《ヽヽ》の張る食べ物であることは確かで、満腹感を与えながら、エネルギー摂取量はそれほどでもない──という際立った特性をもつ食べ物で、前記のような食べ方をすれば、「薩摩芋は食べても太らない」と言い直して、名誉回復を計る必要のある食べ物ということになります。しかも、さつまいもはイモ類の中でもカルシウムが多く、皮部には内質部の四、五倍の濃度でカルシウムがふくまれ、皮ごと食べる調理にすれば、カルシウム補給源として、もっと見直されていい食べ物です。
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