返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

食物ことわざ事典81

时间: 2020-01-12    进入日语论坛
核心提示:年越の晩に蕎麦を食えば運が開く 年中行事というと、なにかと食べ物がついてまわります。正月の鏡餅や雑煮、三月|雛祭《ひなま
(单词翻译:双击或拖选)
年越の晩に蕎麦を食えば運が開く
 年中行事というと、なにかと食べ物がついてまわります。正月の鏡餅や雑煮、三月|雛祭《ひなまつり》の雛あられやハマグリの吸い物、五月|菖蒲《しようぶ》の節句の粽《ちまき》や柏餅……。土用|丑《うし》の日のウナギの蒲焼きがあれば、大晦日《おおみそか》には、どこの家でも年越しそばを食べる|ならわし《ヽヽヽヽ》があります。
「棟上げ蕎麦」や「引越し蕎麦」といった物日《ものび》のそばも、もちろん、一部には伝わっていますが、なんと言ってもなじみ深いのは年越しそばでしょう。年越しそばを東京では、みそかそばと言い、京都辺りでは、つごもりそば、東北地方へ行くと、運そばとか運気そばなどと言います。そして一様に、「年越の晩に蕎麦を食えば運が開く」と言い伝えられています。
そのせいか、おそば屋さんにとっては、大晦日は年一回の書き入れ時で、昔は毎月の晦日が平日の二倍、大晦日は四倍以上も売れたそうです。年越しそばと運がどうして結びついたのか、その由来は今一つハッキリしませんが、そば博士の新島繁さんから伺った話によると、
㈰鎌倉時代に宋から博多にきていた貿易商謝国明が、年の瀬も越せない町の人たちに�世直しそば�と称して承天寺《じようてんじ》(開山は聖一国師)でそばがき餅をふるまったところ、翌年からみな運が向いてきたため、大晦日に「運そば」を食べる|ならわし《ヽヽヽヽ》が生じたという説。
㈪室町時代、関東三長者の一人増淵民部が毎年の大晦日に無事息災を祝い、
※[#歌記号、unicode303d]世の中でめでたいものは蕎麦の種 花咲きみのりみかどおさまる
と歌い、家人ともども、そばがきを食べたのが起こりだという三角《みかど》縁起説。古来、三角形は邪気を払う力を持つと信じられているが、そばの実が三稜《みかど》で帝に通じるため、京都御所では葉が葵《あおい》に似ているところから、そばをアオイと言い、三角はまた夫婦と子どもの関係にもたとえられ、縁起がよいとされてきた。
㈫そば切りは打ち延ばして麺線に切り、長く伸びるので、延命長寿や身代が細く長く伸びるようにと形状にちなんだ説。逆にそばは切れやすいから、旧年の労苦や災厄をきれいさっぱりと切り捨ててしまおうと「縁切りそば」「年切りそば」、あるいは一年中の借金をうち切る意味で「借銭切り」(岡山県賀陽町)や「勘定そば」(福島県いわき市)と言い、必ず残さずに食べなければならない。
㈬金銀細工師が金箔を延ばすとき、そば粉で台面をよくぬぐって、その上で延ばすと伸びがよい。金粉を寄せるのにそば粉がよいとか、昔砂金を精製するためそば粉を用いたとかで、金を伸ばす、金を集める縁起で始まったという説。
その他、二、三の説がある由ですが、伺ったかぎりでは、いずれも尤《もつと》もなとうなずける由来説です。一方、「年越の麦飯は一年中の力となる」(次項参照)といった言い伝えもあり、年越しの夜には、祝儀の食事を摂るのが全国的な|しきたり《ヽヽヽヽ》で、そばはその一種として取り入れられたものと思われます。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论