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食物ことわざ事典98

时间: 2020-01-12    进入日语论坛
核心提示:咽喉元過ぎれば熱さ忘れる 子どものころ、このことわざは耳にタコができるほど、母から聞かされました。熱いものも飲み込んでし
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 咽喉元過ぎれば熱さ忘れる

 子どものころ、このことわざは耳にタコができるほど、母から聞かされました。熱いものも飲み込んでしまえば、熱さを忘れてしまうことから、苦しいことも、それが過ぎると簡単に忘れてしまうことのたとえであることは、ご存知の通りですが、母は人から受けた恩義を忘れてはいけない戒めに、よく口にしました。
『日蓮録外書』に、
「世俗の譬《たとへ》に咽喉過ぎぬれば熱さ忘れ、病|癒《い》えぬれば医師忘るといふならん」
また、近松の浄瑠璃『源氏冷泉節』下にも、
「咽喉元すぎて熱さ忘るるとはこの事。おのれが口から法眼を慈悲心なしとは畜生め。五年以前を忘れたか」
といった使い方をしています。思えば、古くからなじまれてきたことわざです。母が訓《さと》したように、古くは、やはり、苦しい時に受けた恩を楽になって忘れる──という意味に使っていたようです。でも、考えようによっては、こういう心理のあることは、実は人間にとってはまことにありがたいことで、一種の精神衛生法になっていると言えます。もしも人間が一度味わった苦しいことを、いつまでも忘れることができないとしたら、どんなにやり切れないことでしょう。人間は苦しみの記憶を忘れることができるために、救われているのです。とは言っても、その苦しかったことをケロッと忘れてしまっては困ります。このことわざには、そうした教訓も含まれているようです。
凍《い》てつくような寒さの日には、フウフウ吹きながら冷まして飲むほどの熱い茶が欲しくなります。こんなとき、慌《あわ》てて熱い茶をガブ飲みすると、唇や口に火傷《やけど》を負うことがあります。
飲食物は広い口の中から狭いノドへと運ばれ、食道の入口は、ちょうど漏斗《じようご》のようになっていて、口の中へ熱いものが入ると、無意識に食道の入り口の迷走神経がはたらいて、「スワ、お家の大事!」と、食道入り口を瞬間にして閉《し》めます。通せんぼされた熱い飲食物は、口中を右往左往、必死になって冷まそうとはかります。熱いのなんの、その苦しみは耐えがたい。しかし、食道入り口の筋肉の緊張は、そう長くはつづきません。やがて熱い飲食物が、ノドを通ってしまいますと、熱さによる苦痛は、ケロッと消えてなくなります。
では、一体、どの程度の熱さだと危険か、お湯で試してみますと、五〇度くらいなら、ガブ飲みしても大丈夫。これが六〇度になりますと、唇には熱いものの、口の中にひろがると、さのみ熱くはありません。かと言って、ガブ飲みは危険。ところが湯の温度が七〇度となると、フウフウ吹きながら、少しずつすすらないと飲めません。こういう熱いものを、うっかり急いで飲み込みますと、口中やノドに炎症を起こす|もと《ヽヽ》になります。あとまで痛みが残るようでしたら、次亜硝酸|蒼鉛《そうえん》の舌下錠《ぜつかじよう》を少しずつ唾液で溶かして飲み込むとよいでしょう。
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