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食物ことわざ事典234

时间: 2020-01-19    进入日语论坛
核心提示:麦飯に食傷なし 麦めしは米のめしにくらべると口当たりが悪く、一般においしくないものとされているので、食べすぎるということ
(单词翻译:双击或拖选)
麦飯に食傷なし

 麦めしは米のめしにくらべると口当たりが悪く、一般においしくないものとされているので、食べすぎるということがなく、したがっておなかをいためることもない上に消化もよいので腹にもたれません。麦めしは丸麦——つまり大麦を精白したもの、挽割麦《ひきわりむぎ》、または押麦《おしむぎ》をめしに炊いたものです。麦ばかりでなく、白米に何割かの麦をまぜることもあります。古書には、大麦は「毒なし、胸をひらき、気を下し、癪を消し、食をすすむ」と記されていますが、要するに消化がよくて、通じをよくし、食欲をさかんにするということです。
白米めしの食べすぎがよくないことは、近ごろとみに喧伝されるようになりましたが、口当たりがよくおいしいので、まだまだ日本人の白米めしの多食偏重は治《なお》りそうもありません。白米を食べすぎると、ビタミンBその他の栄養素がアンバランスになり、いろいろの病気の原因ともなります。精白米は押麦にくらべてビタミン類は半分もなく、たんぱく質、繊維も少なく、たいせつなカルシウム、鉄などは約四分の一しかありません。したがって、米のめしが主食として満足なのは、でんぷん質だけということになります。そこでたくさんの米のめしをエネルギーに変えていくのには、ビタミンB1やB2が大量に必要となりますが、白米めしを食べすぎる毎日の食事では、十分補給ができていないありさまです。
かつて国立栄養研究所で白ネズミを使って主食が米ばかりの場合と、米麦混合食の場合とでは、どちらがスタミナがつくか——という実験を行なったことがあります。それによると、白ネズミ百匹を米食組と米麦混合組の二組に分け、八週間ほど飼育してから、白ネズミが走るベルトを一回転一メートルにし、この上を走らせ、|ヘコタレル《ヽヽヽヽヽ》までの走行距離を測ってみた結果、明らかに耐久力は混合組が勝《まさ》っており、米食組は一時間もたずに|ヘバ《ヽヽ》ってしまったそうです。これにひきかえ、混食組は六分も上回り、距離にして一四五メートルも長く走り続けました。
一方、体重のほうは、はるかに米食組が重くなっており、みかけは実にりっぱに育ちましたが、副腎や肝臓を調べてみたら、混食組のほうが余計に運動しているのに、ストレスのかかり方も少なかったと言います。また、白米飯は酸性食品なので、多量に食べると、からだを疲れさす酸性成分(乳酸とか焦性ブドウ酸)などがたくさんでき、体液は酸性に傾き、息切れを起こしたり、疲れやすくなったり脚気《かつけ》にかかりやすくなり、ひどいときにはだるくなったりします。
健康を保つためには、白米めしよりビタミンやアルカリ成分が多く、値段も安く、まぜ入れて常食しても、あきのこない麦めしがよいということになります。また、精白した押麦でも白米にくらべると約二倍以上も繊維があり、これが腸の蠕動運動を助け、便通を整え、消化液の分泌を促し、消化器官の活動をさかんにします。俗に「麦飯《むぎめし》を食《た》べると腹具合《はらぐあい》がいい」というのは、このせいです。成人病を予防し、いつまでも若くありたいと願う人は、麦飯党《むぎめしとう》になることをおすすめします。
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