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食物ことわざ事典237

时间: 2020-01-19    进入日语论坛
核心提示:目で見て買うな味見て買え 日本は四季折々に、いろいろなくだものに恵まれ、外国人の目から見ると、「くだものの天国」だそうで
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目で見て買うな味見て買え

 日本は四季折々に、いろいろなくだものに恵まれ、外国人の目から見ると、「くだものの天国」だそうです。甘いもの、酸っぱいもの、汁気のたっぷりしたもの、高貴な香りを放つもの……とその種類によって、それぞれの個性を持ったくだものが豊富にあります。
総じて日本人は酸味の多いものは好まず、甘味のあること、外観の美しさが、くだもののうまさに直接結びついて考えられていますが、西洋では「目で見て買うな、味見て買え」というキャッチフレーズが小売店の店先や、スーパーマーケットの店頭に貼り出されていて、洋梨やメロンを食べやすい大きさに切ったものを入口に近いところに並べ、お客さんの試食に供しています。このキャッチフレーズは、一見、なんの変哲もないコトバのようですが、どうしてどうして、くだものに限らず、すべての食品の選び方、買い方に通ずるコツを、非常にわかりやすく訓《さと》した金言と言えましょう。
品物のいかんを問わず、品質のもっとも優《すぐ》れたものを求めることが買い方のコツで、優れた品物は結局もっとも割安の品であることは争われない事実です。そうは言っても、品質の|よしあし《ヽヽヽヽ》はねだんの高低と必ずしも一致するものとかぎったものではありません。つまり、高価な品が必ず優れた品であるとは言えず、ねだんの安いものが必ずしもわるい品であるとはかぎりません。ことに食料品はほとんどがすぐに消費される性質のものだけに、とかく品質の吟味がなおざりにされる|きらい《ヽヽヽ》がありますが、まことにあやまったことだと思います。戦後、食品の加工技術や栽培技術が急速に進歩し、着色剤などもいろいろ使われ、店頭の飾りつけや照明などもうまくなって、しろうと目には「ああ…おいしそうだな」と、食欲をそそる食品が数多く出回っていますので、この金言の必要性は、ますます高まっています。
では、その品質をどうして吟味するかと言うと、それにはその品物が新しいか古いか、よいものかわるいものかを見分ける力が必要です。この鑑識眼は知識と経験によって得られるものですから、ふだん買いものをする際に、よく品物を吟味する習慣を身につけることです。
さしあたってくだものを例にとれば、りんごの紅玉はツルサビと言って蔓の回りに|しみ《ヽヽ》のようなものができるのがあり、見かけが悪くて嫌われますが、これは味に関係なく、むしろ味がいいとさえ言われています。青森のりんご産地へ行くと、自家用には、キズのあるものをわけますが、このほうが甘味もつよく、無キズの中くらいのものよりおいしいくらいです。これはくだものの種類でちがうことですが、見た目のよい、ねだんの高いものばかりが必ずしもおいしいとは言いきれません。また、粒の大きいほうが、一般に目方売りの単価が高くなっていることが多いのですが、おいしいのは、中くらいの粒であり、ねだんもこのほうが手ごろです。
最後に一言つけ加えるなら、くだものは見栄《みえ》や体裁でハシリのものを買わず、しゅんのみずみずしいものを買うことです。
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