返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

食物ことわざ事典238

时间: 2020-01-19    进入日语论坛
核心提示:餅腹三日 このことわざは、もちの腹もちのよいことを示しています。「餅腹七日」ともいいます。もちは今日、正月の食べものとし
(单词翻译:双击或拖选)
餅腹三日

 このことわざは、もちの腹もちのよいことを示しています。「餅腹七日」ともいいます。
もちは今日、正月の食べものとして、貴賤貧富を問わず欠くことのできない食品です。日本で|もち《ヽヽ》を食べはじめたのは、千数百年も前のことと言われ、奈良朝のころ出された『豊後風土記』に、すでにもちのことが書かれています。正月にもちを食べるならわしは平安時代にはじまり、最初は宮中で儀式の際に用いられました。その儀式は「歯固《はがた》めの儀式」と呼ばれ、宮中で天皇に鏡もちをすすめ、天皇は|もち《ヽヽ》を食べて歯、つまり齢を固める——長生きをするという意味がこめられていました。室町時代になると、この風が一般庶民の間にも広まるようになり、さらに江戸時代にはいると、正月、さかんにもちを食べるようになりました。
一般にもちは消化のわるい食品のように考えられていますが、実際はうどんよりも消化率は高いのです。一〇〇グラムのもちは胃袋で消化されるのに約二時間三〇分かかりますが、同じ量のうどんは二時間四五分もかかります。つまり、もちのほうが一五分も早く消化されるのです。また、消化吸収される率においても、もちはうどんを上回っています。それにもかかわらず、もちは消化のわるいもの——と言われるのは、その食べる量に注意を払わぬからです。
もちは同じお米を使ったごはんよりも水分をふくむ割合が少なく、密度が大なのに容積は小さく、切りもち一切れは、ごはん一膳とほぼ同じ栄養価をもつもの(ごはん一膳一四○グラムは二〇三カロリー、もち一切れ七五グラムは一八六カロリー、酒一八〇cc〈一合〉は一九〇カロリー)なのに、ごはんなら二膳しか食べられない人でも、もちとなると四、五切れは平気で食べられる——ということで、つい食べすぎる傾向があるからです。消化率はよくても食べすぎのため、胃袋でもみくだくのに手間がかかり、比較的胃袋に長く留まり、腹のすくのに時間がかかるというわけです。
もちの食べすぎは不経済なばかりでなく、健康にもよくありません。ことにもちは非常に栄養素のかたよったもの(もちの成分の大半は炭水化物、その他の栄養素、たんぱく質、脂肪、無機物、ビタミン類は不足の酸性食品)で、食べすぎは栄養不足をきたします。
私どもの幼時には、正月のお雑煮の際は、一日二食で昼食は抜きにし、早夕飯となっていましたがこれが自然です。もちを食べるときは常に腹六分めにとどめること、一食に切りもちでせいぜい四、五切れ止まりにしたいものです。また、食べるときは雑煮にするのが、からだのためにはよく、雑煮の名が示すように、できるだけ多くの材料を用い、かたよったもちの栄養素を補うようにします。
例えばたんぱく質、脂肪を補うために鳥肉、かまぼこ、タラ、ブリ、サケなどを用いたり、無機物、ビタミン類の補給と酸性を中和するため、大根、にんじん、ごぼう、里芋、小松菜、三つ葉などの野菜を用います。
長病の今年もまゐる雑煮哉 子規
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%