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食物ことわざ事典242

时间: 2020-01-19    进入日语论坛
核心提示:宵越しの茶は飲むな 夜《よ》ふかししてお茶を飲んだり、翌朝まで放っておいた出流しのお茶を飲んだりするのはからだに害がある
(单词翻译:双击或拖选)
宵越しの茶は飲むな

 夜《よ》ふかししてお茶を飲んだり、翌朝まで放っておいた出流しのお茶を飲んだりするのはからだに害があるので、飲まないほうがよい——という戒めのことわざ。
煎茶は時間が経つと、タンニンが酸化して赤く変色し、まずくなるばかりか細菌が繁殖したり、茶がらの中の可溶性《かようせい》たんぱく質が腐敗分解《ふはいぶんかい》して、有害な作用を及ぼすようになります。特に気温の高い夏場には、あまり時間のたったお茶は飲まないほうが無難です。
お茶は「日常茶飯事《にちじようさはんじ》」ということばがあるほど、日本人にとって切り離すことのできないもので、生活に深く根をおろしています。「お茶にする」「お茶を濁す」「お茶を引く」「滅茶苦茶」「茶化す」というぐあいに、お茶にまつわる慣用句《かんようく》の多いのも、お茶とふだんの生活の親密な間柄を示しております。ところが、いまの若い人たちに「お茶でもひとつ……」というとき、コーヒーや紅茶と受け取られることがほとんどです。「コーヒーや紅茶を出されたほうが正直言ってごちそうになった気がする」とは、若い人たちの声。お茶(緑茶)は、あまりにも生活に融《と》け込みすぎて「お茶はタダ」という観念が強いからでしょう。
茶はカフェイン、ビタミンC、タンニンなどの混合体で、苦味《にがみ》は主としてティン(カフェイン)によるほか、微量のテオブロミン・テオヒリンというアルカロイドのせいです。
寝る前に玉露や紅茶などを飲むとねむれなくなる——というのは、これらのものに特にカフェインが多くふくまれているからで、二日酔いで頭の重いときとか、乗物酔い、頭痛の際にはこの原理を応用して、濃いめのお茶を飲むとスッキリします。
静岡薬科大の林栄一先生の実験によると、二匹のネズミに一五%のアルコール〇・一ccを飲ませて、五分後に茶と水を一ccずつ与えたところ、お茶を飲んだほうは七〇分後に正常運動しているのに、水のほうは九〇分後にもまだ酔っぱらってフラフラ。また、迷路の中で訓練したネズミに、茶と水を一cc与え、目的地へつく時間を測った結果、茶を飲んだほうはゴールインの時間が短くなったのに、水のほうは変わりなし、これはお茶が大脳の中枢神経の働きを活発にすることを物語っています。
お茶特有の渋味のもとはタンニン類で、このタンニンにも四種類ほどあり、後味として甘味をのこすタンニンと、そうでないものとがあり、よいお茶ほど前者が多いと言われます。ほどよいタンニンは収斂《しゆうれん》作用がありますが、度をすごすと胃液の分泌を妨げ、食べものの消化をはばみ、便秘《べんぴ》を起こしたりします。お茶にかぎらず、何事もほどほどが肝心。
ビタミンCの多いのはお茶の中でも煎茶、つぎが番茶、焙茶、玉露の順で、Cはふつう熱に対して弱いものなのに、お茶にふくまれるビタミンCは比較的安定しています。一番出しで半分出てしまい、のこり半分は二番、三番でほとんど出てしまいます。出涸《でが》らしはほとんどCのなくなったお茶です。
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