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日本むかしばなし集60

时间: 2020-01-19    进入日语论坛
核心提示:びんぼう神むかし、むかしには、家々に神さまがいたそうです。お金持の家には、福の神さま。貧乏《びんぼう》の家には、貧乏の神
(单词翻译:双击或拖选)
びんぼう神

むかし、むかしには、家々に神さまがいたそうです。お金持の家には、福の神さま。貧乏《びんぼう》の家には、貧乏の神さま。福の神さまのいる家はいいけれど、貧乏の神さまにいられる家はたまりません。
で、ある家のことです。いろりに火をボンボンもやして、そこのおやじさんがあたっていると、天井《てんじよう》から、こそこそ、へんな男がおりてきました。
「だれだい。」
おやじさんは気味《きみ》がわるくて、そう大声に聞きました。すると、その男のいうことに、
「わたしは、じつは貧乏の神さまだ。長年《ながねん》、この家にやっかいになっていたけれど、この家にもソロソロ、福の神さまがこられそうに思われるので、このへんで、わたしはおいとまする。」
こういわれて、おやじさんはうれしくなり、
「それはありがとう。」
思わずそういうと、貧乏神が、
「長年やっかいになったお礼に、それでは一言《ひとこと》、いいことを教えて行きます。あす、朝早くに、おもてに立っておいでなさい、馬がポンポン走ってくる。それが福の神をのせた馬だ。福といっても、神さまじゃない。金を背中《せなか》に一貫目《かんめ》つんでいる。それをですね、あんたが棒《ぼう》でくらわすのじゃ。頭でも、腹《はら》でも、尻《しり》でも、それはいっこうかまわない。とにかく、力いっぱいなぐりつけるのじゃ。あたったら、それでその金一貫目、あんたのものになる。いいかな。」
おやじさん、金一貫目と聞いて、いっそううれしくなり、
「ありがとう。ありがとう。」
をくりかえしました。
「しかしじゃ、お礼いうのは、まだ早い。その金をつんでる馬というのが、くらわせそうで、なかなかそういかない。走るその速《はや》さといったら、見てみなけりゃわからない。」
それで、おやじさん、なんとなく心細《こころぼそ》く、心配そうな顔になりました。すると、貧乏神は、
「心配せんでよろしい。その金の馬を打ちそこなうなら、もう一つ、銀の馬がやってくる。銀の馬も打ちそこねたら、まだあとから、銅の馬がやってくる。どれかを打てば、とにかく、一貫目のカネが手に入るのじゃ。ま、しくじりのないよう、一生《いつしよう》けんめいやりなさい。」
貧乏神はそういうと、行ってしまいました。おやじさんは、さっそく、じょうぶな太い棒を用意して、あくる日のくるのを待ちました。
あくる日になりました。朝、まだ暗いうちから、おやじさんはおもてに出て、棒をにぎって、いまか、いまかと待っていました。いよいよ明け方になり、東の空が明かるくなってきました。すると、遠くから、パカパカ、パカパカ、馬の足音が聞こえてきました。そうとうな速さです。おやじさん、だんだん心配になり、野球のバットでもふるように、なんども、なんども、太棒をビューッ、ビューッとふってみました。これなら、金の馬をくらわせそうだと思われました。しかし、そのとき、目のまえを、それこそ目にもとまらぬ速さでかけていったものがありました。あっというまもないくらいです。それがどうも馬らしいのでした。うしろから見たところ、背中になにか袋《ふくろ》のようなものをつみ、上に紙のゴヘイというものが立ててありました。
「ああ、惜《お》しいことをした。」
と思うまもなく、もうつぎの馬のひづめの音が、パカパカ、パカパカ。それもなんとまた惜しいことに、矢のような速さで、打つまも、たたくまもありません。つぎのもまた同じです。おやじさん、まったく落胆《らくたん》して、棒をたらりとぶらさげていますと、またあとからくるものがあります。
こんどこそはと、それをヤミクモになぐりつけました。ところが、それが、
「じゃ、もう一年、またごやっかいになるか。」
というので、よく見ると、きのう出ていったばかりの貧乏の神さまでした。
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